コング=ジョン・マクレーン!『ゴジラvsコング』監督が投影したヒーロー像

真正面から怪獣を捉えたカットも見どころ
真正面から怪獣を捉えたカットも見どころ - (C) 2021 WARNER BROTHERS ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC.

 ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』と『キングコング:髑髏島の巨神』がクロスオーバーする映画『ゴジラvsコング』(全国公開中)でメガホンを取ったアダム・ウィンガード監督が、二大モンスターへの愛と共に本作について語った。

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 『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』に続く、モンスター・ヴァースの第4弾にして、まさにシリーズの総決算となる本作。ウィンガード監督は「冒頭の30分で、過去作を含めたシリーズの系譜を理解してもらったら、あとは最後まで突っ走るエンターテインメント作品にしたかったんだ。“モンスター・ヴァース”の集大成でありながら、独立した映画としても成立させたかったからね」と明かす。

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 幼いころからゴジラ映画好きで、ゴジラやコングを身近な存在に育ったというウィンガード監督。それだけに、本作の主人公もあくまで怪獣。彼らのルーツをめぐる冒険と、迫力のバトルが描かれる。「ゴジラもコングも、しっかりと感情のあるキャラクターであることを大事にしたかった。デザイン面をいじることなく、より彼らの感情がむき出しになるように描いたんだ。例えば、後半のバトルにおけるゴジラなんかは、怒りが爆発していて、とにかく体を使って相手を叩きのめそうとする。そうした、より動物的な動きをつけていった」

 また、『髑髏島の巨神』から成長を遂げたコングは、幼い人間の少女と心を通わせ、前作以上に人間味あふれる存在に。“モーニングルーティン”を欠かさないユーモアを持ち合わせ、怒り狂うゴジラに物怖じせず向かっていく姿は、まるでアクション映画の主人公だ。ウィンガード監督も「本作のコングを描くうえで、1980年代から90年代のアクションヒーローをイメージしてアプローチしていったんだ」と明かす。

 その言葉の通り、劇中には、メル・ギブソン主演の人気アクション『リーサル・ウェポン』シリーズのファンならば、思わずニヤリとするような場面も登場。ウィンガード監督は「脚本の初稿段階では、アレキサンダー・スカルスガルド演じるネイサン博士が、やたらと『リーサル・ウェポン2』に言及するシーンもあったんだよ。あまりに直接的だってことで、最後はカットしたけど」と笑みを浮かべる。

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監督の趣味がギュッと詰め込まれた『ゴジラvsコング』(C) 2021 WARNER BROTHERS ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC.

 「あと『リーサル・ウェポン』以上に影響されたのが『ダイ・ハード』の主人公ジョン・マクレーンだ。(予告編にも登場する)コングがゴジラの放射熱線からジャンプして逃げるカットなんて、まるでビルから飛び降りるマクレーンだろ? 『ダイ・ハード』でマクレーンは、たった一人で大勢の悪党と戦うことになる。それだけでも大変なのに、靴を履いてないから裸足で割れたガラスの上を走りまわらなきゃいけない。常にそうしたハンデのある状況で戦うんだ。コングも同じだ。空母上でのバトルでも、ゴジラに比べてコングは、上手く泳ぐことも水中で息をすることもできない。そうしたハンデを背負って戦うからこそ、観客はコングのことも応援したくなるのさ」

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 そんな、より感情豊かになったモンスターたちの迫力を体感できるのが、ウィンガード監督がこだわったという、彼の表情を正面から見据えたカットだ。「カメラがゴジラの顔に寄って、それこそ目と鼻しか見えなくなるような場面があるんだけど、IMAX版では特に、実寸大のゴジラと向き合っているような距離感を出すことができた。下から怪獣を見上げるだけではなく、真正面からゴジラのサイズを体験することができるんだ。僕にとっても、すごくリアルに怪獣を感じられる経験だったから、ぜひ楽しんでほしいよ」(編集部・入倉功一)

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