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香りの能力で母の記憶に飛び込む…フランスの新鋭が描くタイムリープ・スリラー、11月公開

主演は『アデル、ブルーは熱い色』のアデル・エグザルコプロス
主演は『アデル、ブルーは熱い色』のアデル・エグザルコプロス - (C) 2021 F Comme Film - Trois Brigands Productions - Le Pacte - Wild Bunch International - Auvergne-Rhone- Alpes Cinema - Division

 香りの能力でタイムリープする少女とその家族を描いたフランス映画『The Five Devils』(英題)の邦題が『ファイブ・デビルズ』に決定し、11月18日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて全国公開されることが明らかになった。

 本作は、アルノー・デプレシャン『イスマエルの亡霊たち』、ジャック・オーディアールパリ13区』、クレール・ドゥニ『Stars at Noon(英題)』などフランスの巨匠監督たちの脚本を手掛けてきたレア・ミシウスが、初監督作『アヴァ』に続いて手掛けた監督長編第2作。主演を『アデル、ブルーは熱い色』で注目を浴びたアデル・エグザルコプロスが務め、能力者の娘を持ち、自身もある秘密を抱える母親を熱演した。

 嗅覚に不思議な力をもつ少女はこっそり母の香りを集めている。そんな彼女の前に突然、謎の叔母が現れたことをきっかけに彼女のさらなる香りの能力が目覚め、自分が生まれる前の、母と叔母の封じられた記憶にタイムリープしていく。やがてそれは、家族の運命を変える予期せぬ結末へと向かっていく。

 第75回カンヌ国際映画祭監督週間においてクィア・パルムに選出された本作。ファイブ・デビルズという架空の村を35ミリフィルムで捉えた映像は美しくも恐ろしく、どこか懐かしさを感じさせる。ミシウス監督は「ツイン・ピークス」『シャイニング』『アス』に影響を受けたということで、随所にオマージュシーンも見受けられ、過去のスリラー作品へのリスペクトも見どころとなる。(編集部・大内啓輔)

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