エッフェル塔を設計した男の愛と情熱の物語　ロマン・デュリス主演『EIFFEL』公開決定

　フランス・パリのシンボルとして知られる名所・エッフェル塔を設計した、ギュスターヴ・エッフェルの偉業と秘められた愛の物語を描く映画『EIFFEL（原題）』が、3月3日から全国公開されることが決定した。12月に開催される「フランス映画祭2022 横浜」のオープニング作品として日本で初上映され、主演のロマン・デュリスとマルタン・ブルブロン監督が来日することも決定した。

エッフェル塔と結婚した女性の実話から着想を得た映画『恋する遊園地』予告編

　1889年の「パリ万国博覧会」における最大の呼び物として建造されたパリのシンボル・エッフェル塔。高さ300m、100%鉄製という、当時としては異例尽くしの建造物の設計に挑んだのが、ニューヨークの自由の女神像の設計に携わり、すでに名声を得ていたギュスターヴ・エッフェルだった。

　華々しいスタートを切ったのも束の間、環境や景観破壊を理由に、パリ市民や芸術家、バチカン教皇までが大々的な反対キャンペーンを展開し、資金不足も相まって、建造中止が危ぶまれる事態となってしまう。エッフェルはいかにして完成までの苦難の道のりを進み、なぜ途中であきらめようとしなかったのか。製作陣は、実在するある女性から想像を広げ、“彼の偉業の原動力には、生涯忘れられない愛する人への想いがあった”という物語を仕上げた。

　エッフェルを演じるのは、大ヒット日本映画のリメイク版『キャメラを止めるな！』や『真夜中のピアニスト』や『ムード・インディゴ うたかたの日々』などで印象的な演技を披露するロマン・デュリス。エッフェルと情熱的な恋愛に身を投じる女性アドリエンヌを演じるのは『ナイル殺人事件』のエマ・マッキー。監督・脚本は、2023年公開予定の「三銃士」映画化の監督に抜擢されたマルタン・ブルブロン。音楽は『グランド・ブダペスト・ホテル』『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞に輝いたアレクサンドル・デスプラが担当する。（編集部・入倉功一）

映画『EIFFEL（原題）』は3月3日より新宿武蔵野館、シネ スイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開