台湾ニューシネマの巨匠ホウ・シャオシェンの代表作『冬冬の夏休み デジタルリマスター版』8月公開

台湾ニューシネマの巨匠ホウ・シャオシェン監督の初期の代表作『冬冬(トントン)の夏休み』をデジタルリマスターした『冬冬の夏休み デジタルリマスター版』が、8月1日より新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開されることが決まった。
【画像】子ども時代の記憶が呼び覚まされる…『冬冬の夏休み』場面写真
本作は、母親の入院により夏休みを田舎の祖父の家で過ごすことになった兄・トントンと妹・ティンティンの兄妹が、日々の暮らしの中で交わされる大人たちの会話や近所の友だちとの交流、目の前で起きるささやかな出来事を通して、世界の在り方を垣間見る物語。日本の現代映画作家にも大きな影響を与えたホウ監督が、懐かしくも美しい田園風景の中で少年と少女が過ごすひと夏の時間を、静謐なまなざしで描き出す。
また、本作では『クー嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』(※クーは「牛」へんに古)などの故エドワード・ヤン監督が俳優として出演。主人公・トントンの父親を演じるほか、劇中音楽の選曲も手がけている。脚本は『悲情城市』をはじめ数々のシャオシェン作品を支えてきたチュー・ティエンウェンが担当している。(加賀美光希)


