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『国宝』未発表のキャスト話題 短時間で爪痕残す

『国宝』より
『国宝』より - (C) 吉田修一/朝日新聞出版 (C) 2025映画「国宝」製作委員会

 ネット上で絶賛評が相次ぐ、吉沢亮主演、横浜流星共演の『国宝』(公開中)。本作では歌舞伎俳優を演じる吉沢、横浜、渡辺謙田中泯らの熱演に加え、吉沢演じる主人公・喜久雄を取り巻く女優陣の豪華な顔ぶれも注目を浴びているが、その中で公式で未発表のキャストが反響を呼んでいる(※一部ネタバレあり)。

【画像】『国宝』吉沢亮・横浜流星・渡辺謙・田中泯、圧巻の歌舞伎シーン<16枚>

 本作は、原作者の吉田修一が3年の間歌舞伎の黒衣を纏い、楽屋に入った経験をもとに書き上げた同名小説を原作に、極道の息子として生まれながらも歌舞伎の世界に飛び込み、芸の道に人生を捧げる喜久雄の50年を追う一代記。主人公・喜久雄を李組初参加となる吉沢亮、喜久雄のライバルとなる御曹司の俊介を『流浪の月』(2022)以来2度目の参加となる横浜流星、俊介の父で歌舞伎界のスター、半二郎を『許されざる者』(2013)、『怒り』に続き3度目となる渡辺謙が演じる。監督を、『悪人』(2010)、『怒り』(2016)に続き吉田作品の映画化は3度目となる李相日監督が務めた。

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 初週の成績は初日から3日間で動員24万5,000人、興収3億4,600万円(興行通信社調べ)。各批評サイトでの評価も高く、市川團十郎白猿ら歌舞伎俳優たちがこぞって鑑賞・絶賛し、話題をさらっている。

 本作は、女形として稀代の才能を開花させながらも「血筋」の欠落に苦しむ喜久雄、歌舞伎名門の跡取りとして将来を約束されながら「才能」を渇望する俊介、二人の関係を軸に展開するが、そんな二人に翻弄されるのが喜久雄の幼なじみ・春江(高畑充希)、俊介の母・幸子(寺島しのぶ)、喜久雄に恋する彰子(森七菜)、喜久雄に人生を賭ける芸妓の藤駒(見上愛)ら女性たち。その一人として名を連ねるのが瀧内公美演じる、ある人物だ。

 瀧内の出演は映画公開前に発表されていないが、初日に瀧内自身がInstagramで出演を報告。役柄は明かしておらず、出演シーンは決して多くないものの重要な役どころだけに、鑑賞した人たちの間では驚きの声が続々。「あの短さでの瀧内公美さんが流石」「一瞬ながら存在感がさすが」「瀧内公美さんの最後の一言で嗚咽」「瀧内公美が画面を引き締める」「瀧内公美さんの愛憎入り混じる台詞も、本当に素晴らしかった」と圧倒し、爪痕を残している。

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 なお、本作は吉沢、横浜、渡辺ら大河ドラマの主演俳優が集結していることも話題だが、高畑、見上、そして瀧内はいずれも昨年の大河ドラマ「光る君へ」で大役を担い、かなりの注目を浴びた。高畑は一条天皇(塩野瑛久)の最愛の妃となる藤原定子、見上は藤原道長(柄本佑)の娘でのちに中宮となる藤原彰子に、瀧内は道長のもう一人の妻・源明子に。瀧内は、父・高明を破滅させた藤原に恨みを抱き、道長の父・兼家(段田安則)に凄まじい復讐を行う戦慄の演技でネットを沸かせた。(石川友里恵)

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