戸田奈津子、トム・クルーズと同じ誕生日 10年続くプレゼントに「あんなにいい人はいない」

トム・クルーズの通訳も務めた字幕翻訳家の戸田奈津子が3日、TOHOシネマズ日比谷で行われた、映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』の「トム・クルーズ バースデーイベント」に来場、アカデミー名誉賞の受賞が決定したトムに祝福のコメントを寄せた。この日は、トム公認の吹き替え声優・森川智之、トムと同世代の柳沢慎吾も来場した。
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本作は、トム・クルーズ演じるスパイのイーサン・ハントが困難なミッションに体当たりで挑むアクション『ミッション:インポッシブル』シリーズ第8弾。5月17日から上映され、動員300万人、興行収入47億円を突破している。この成績を聞いた戸田は「すごいわね。トム、おめでとう!」と祝福。会場には、すでに30回以上鑑賞したという観客も参加していたと知り「あの長い映画を……わたしより観ている。すごいわね」と感心することしきりだった。
トムと長らく親交のある戸田は「あんなにいい人はいないですよ」とトムの人柄を称賛。「彼は本当にやさしくて。この間も都庁で来日イベントをしたんですけど、雨が降ってたでしょ。するとすぐに『滑るから気をつけて』って。本当に優しいのよ」としみじみ。「日本の男はそんなこと言ってくれない」と冗談めかすと、隣にいた森川は「森川、がんばります!」と返して会場を笑いに包んだ。
危険なアクションにも果敢に挑戦するトムだが、シリーズ第6作『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』では、撮影中に足首を骨折してしまったことがあった。森川は「僕、そのニュース見た時に戸田さんに連絡をしたんです。『大丈夫だったんですか』と思って。そうしたら、戸田さんが連絡をしてくださったんですよね。そしたらトムの方から『いや、心配しないでくれ。その代わり、とってもいい画が撮れた』って言っていたんですよね」と述懐。戸田も「その画をそのままフィルムに撮って、それが本編に出たことをすごく自慢していましたよ。折れた足を引きずって、カメラがいるところまでちゃんと歩いて行ったって」と情熱的なトムのエピソードを紹介。
実は戸田の誕生日とトムの誕生日は同じ7月3日なのだとか。そこで戸田の誕生日には毎年、トム・クルーズからプレゼントが送られてくるのだという。スクリーンにはトムから送られたという花が大写しとなり、「これは、今日の午後1時頃にうちにきたお花です。それが10年ぐらい続いていて。本当に律義なんですよ。こんなことをするスターは彼だけ」と紹介。「Dear 戸田さん」と書かれたメッセージカードには、「ハッピーバースデー。東京でこの間会えてうれしかった。また1年間、良い年を過ごしてください。たくさんの愛を。トム」と記されていた。
さらにトムとのエピソードを明かす戸田。「わたしが東京にいればもちろん来てくれるんですけど、例えばわたしがニューヨークに行った時にはニューヨークのホテルまで来てくれたんですよ。ホテルの中の人、びっくりしちゃってね」と語ると、会場はビックリ。森川も「さすがイーサン・ハント。ベンジーを使ってるんですかね」と笑いながらコメント。
そんなトムは、アカデミー名誉賞の受賞が決まったと先月発表されたばかり。授賞式は11月16日に行われるとのことだが、そんなトムに向かって「収入的にも、この頃のハリウッドを支えてるのは彼だもんね。オスカーをあげて当然ですよ」と語る戸田は、「口はばったいけど、わがことのようにうれしいですね。あれだけ努力しているんだもの。全人生、映画しかないから。寝てる間も夢を見て、映画のことを考えてると思いますよ」と祝福していた。(取材・文:壬生智裕)
映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』は全国公開中


