「DOPE」高橋海人、泣くシーンで涙止まらず 「役が抜けない」瞬間に驚き

King & Princeの高橋海人(※高ははしごだかが正式表記)と中村倫也がダブル主演を務める金曜ドラマ「DOPE 麻薬取締部特捜課」(TBS系・毎週金曜よる10時~)がクライマックスに突入。異能力を持つ者の葛藤と戦いが描かれた斬新な内容が大きな反響を呼んでいる中、中村とバディを組んでいる高橋がインタビューに応じ、終盤に向けての思いを語った。(以下、第8話までの内容を含みます)
高橋が演じるのは、新型ドラッグ「DOPE」によって引き起こされた不可解な事件に対峙する麻薬取締部特殊捜査課の新人取締官・才木優人(さいき・ゆうと)。未来予知とサイコメトリーの能力を持つ彼と、中村演じる超視力を持つ陣内鉄平(じんない・てっぺい)とのバティ感の変遷も大きな魅力だが、才木自身の葛藤と成長も見どころの1つだ。高橋は「才木は辛いことをたくさん経験してきましたが、自分は人に優しく生きようという信念を持っています。(DOPEによって覚醒した)ドーパーは更生させるべきという譲れない思いで周囲とバチバチするところもあって、その頑固さはちょっと自分に近いところもありますね」と役柄との共通点を明かす。
周囲からの反響も大きく「事務所や他の番組のスタッフさんとか、たくさんの方に『見てるよ』って言っていただけています。歌番組でお会いしたSnow Manの深澤(辰哉)くんにも言われました」と語る。さらに、放送中もSNSを確認しているようで、「特撮や異能力とかが好きな方など、自分がふだん触れ合う機会のないような世界の、幅広い方が観てくださっていて、ドラマの持つ力を感じました」と喜びを表した。
異能力のシーンにVFXは欠かせないが、それに頼らないアクションシーンも「『見たことあるな』というものにはならないように頑張っています!」と力を込めた。「現場の課題の1つが、どこまでその場で作りこめるかということでした。その成果もあって、第3話の陣内さんと才木が戦うところは、CGを使わずに幅を持ったアクションシーンをお見せできたかなと思っています」と自信を見せる。「この先もどんどんアクションは激しくなっていきますので、見逃さないでほしいです」
さらに、自身の中では才木が泣くシーンも印象深いという。「才木は、僕が今までやらせていただいた役の中でも、仕事は仕事、家は家と自分で住み分けしている人だと思うのですが、我慢できずに泣いてしまうシーンもあって。ある瞬間では、役に引っ張られたのか、お芝居ではない涙がどんどん出てきて止まらなくなって、自分でもびっくりしました。僕自身は『役が抜けない』みたいなのは『どうなんだろう?』って思っていましたが、今回は『これかー、なんだこれー』って(笑)」と驚きの感覚に包まれたことを明かした。ただ、「どこのシーンだったかは言わないでおきます。(観る方の)ハードルを上げすぎてしまいますから」と笑った。
また、芝居のやり方もこれまで経験したことのないものだった。「自分のお芝居は、人間臭いとか生々しいとか言っていただくことが多いんです」といい、実際その上手さは高く評価されているのだが、今回は「しっかり作りこんだ上にエッセンスを盛り込んでいく芝居のやり方で、初めての方法でした」と振り返る。「技術も力量も、倫也さんやほかのみなさんがいてくださって、そこから自分が何を盗めるか、というチャレンジでした。それによって、才木も成長させていけたかなと思っています」
挿入歌「I Know」は King & Prince の新曲で、これも普通とは違う作り方をした。「ドラマや映画の楽曲をやらせていただく時は、いつもはある程度内容のオーダーをいただいて、自分たちがどう作れるかに挑戦するのですが、今回は、出演させていただくことが決まった瞬間から、キンプリチームでどういう要素が出てくるかを予想して、楽曲を作って、それを自分たちからドラマのスタッフさんにプレゼンさせていただきました」と思いの込め方が特別だったことを明かした。
「劇中のいろいろな個所で使っていただけて、遊んでもらえているなというのが大きな発見でした。ドラマの要素と僕らキンプリ側とのバランスをどうとるのかは、かなり難しいと思うのですが、そこが今回、かなりうまく出来たと思っています」と高橋は喜ぶ。「スタッフのみなさんがこの曲をすごく愛してくださったのが大きかったです。チームの方々に愛してもらえないと、世間から愛されるのにはだいぶ遠いなと思いますから。いろいろなことがうまくマッチしたのはうれしかったです」
アイドルとしての活動とともに、芝居の経験も多い高橋からしても今作は「自分の殻を破れて、幅を広げることができた作品」だという。この先の展開は、「DOPEそのものにフォーカスが当たっていきます。さらに、才木が特捜課に入った本当の理由も明らかになっていきますし、才木が人としてどう変わっていくのかも見てほしいです。特に、陣内さんとのバディがどうなっていくのかは、ぜひぜひ」とアピール。「少年マンガだったり、特撮ヒーローだったり、魔法の世界やファンタジーの要素もあって、観てくださるみなさんそれぞれの楽しみ方ができると思います」と熱い思いを明かした。(取材・文:早川あゆみ)


