唐沢寿明、「コーチ」で7年ぶりテレ東連ドラ主演!視聴率では「勝ち目なし」も面白さに自信

堂場瞬一の警察小説「コーチ」(創元推理文庫)が唐沢寿明主演でドラマ化され、テレビ東京などで10月17日から毎週金曜夜9時に放送されることが決まった。「ハラスメントゲーム」以来、7年ぶりのテレ東連ドラ主演となる唐沢は「はっきり言うと視聴率的には勝ち目はないと思います(笑)。だけど、他局のドラマより面白い作品にする自信はめちゃめちゃあるので、期待していただいていいかなと思います」とコメントしている。
「コーチ」は、見た目は“冴えないおじさん”でも、実は警視庁人事二課から派遣された特命職員である向井光太郎(むかいこうたろう)を主人公にした異色の警察エンターテインメント。謎多き向井が的確なアドバイスで、迷える若手刑事たちを人間としても成長させていくさまが描かれる。
「ハラスメントゲーム」に続き2度目となるテレ東連ドラ主演に唐沢は、「他局よりもゆったりマイペースでやりやすい印象ですね。原作を読んだ上で及川監督と話し合い、面白いエンターテインメント作品を作り上げることができるのではないかと思いました」と自信をのぞかせる。
さらに唐沢は「僕が演じる向井は少し変わった人で、それをあまり表に出してもいけないので、今回は若い俳優陣とのチームワークが大事だと思っています。若い人たちの見せ場のシーンも多く、彼らにとってもすごくやりがいがあると思います。僕も若い時には、小さい役でも本当に真剣に考えて演じてきたので、そういうことを彼らがしてくれると嬉しいですね。そうするとさらに作品が面白くなると思っています」と若手俳優たちへの期待を語り、視聴者にも「気になる若い俳優がいたら応援してあげてください!」と呼び掛けた。(編集部・市川遥)
原作者・堂場瞬一コメント
警察小説といえば、「俺の背中を見ろ」的に、先輩が後輩に厳しく捜査のノウハウを伝える話が多い。
ただ、令和の時代にそれはどうだろう? 『コーチ』は、「先輩」ではなく「教える専門」の人間を描いたものだ。きつい言葉は吐かない。しかし若手を納得させるために言うべきことははっきり言って、方向性を示す。そんな令和流のコーチングを続ける向井光太郎とは何者なのか?
──という話を書き上げてから数年が経つ。その数年の間にも、「人に教える」技術は変化してきたはずだ。映像化されるにあたり、令和のコーチ像がどう描かれるか、楽しみでならない。
テレビ東京ドラマ制作部・都筑真悠子(プロデューサー)コメント
「この人がいなかったら今の自分はいない」そう言える出会いは、人生で何度もあるものではないと思います。向井を見ていると、私にもこんな風にさりげなく、時には厳しく、でも偉そうじゃなく、導いてくれる存在がいたら…! そう願ってしまいますが、きっとこの物語に出てくる若手刑事たちは向井の救いの手に甘えることなく、自分の力で成長しようとする人たちだからこそ、向井と出会えたのでしょう。そしてまた、向井自身も彼らによって成長させられていく。刑事ドラマとしてだけではなく、そんな「人と人との出会い」を描き、見てくださった方が次の日を少しでも前向きな気持ちでスタートできるような、そんな作品になったら素敵だなと思います。


