井川遥、超就職氷河期に就活 「辞めるときにはすごい怒られました」

井川遥が2日、都内で行われた映画『見はらし世代』(10月10日公開)のジャパンプレミアに登壇し、芸能界に入る前は就職しており、退職の際、上司から怒られたことを明かした。この日は、主演の黒崎煌代をはじめ、遠藤憲一、木竜麻生、菊池亜希子、中山慎悟、団塚唯我監督も来場した。
タイトルにちなみ「何世代か?」と問われた井川は「超氷河期と言われる就職難のときで、就職枠がないような時期に就職活動をしていました。この世界に入ったのも遅くて、ちゃんと就職活動をしまして、ほんのり就職もしました」と打ち明ける。
さらに、「辞めるときには、すごい怒られて辞めました」と思い返すと、黒崎は「どうやって怒られるんですか? 何て言って辞めるんですか?『女優になります』と言って?」と質問。井川は「その言い方はできなかった」と笑いながら、「こういう世界に(行きます)」と伝えたところ、上司から「そういうのは学生の時に決めておくべきだ!」と言われ、「その通りです」と返したと返答。黒崎は「あー」と納得し、「転職がそこまで流行ってなかったんですよね?」と想像するも、木竜から「転職は流行りとかじゃないから」とツッコまれていた。
本作は、東京・渋谷を舞台に、幼いころに母親を亡くした青年と父親の関係を描いたドラマ。コチョウランを配送している運転手の蓮(黒崎)は、幼いころに母親の由美子(井川)を亡くし、ランドスケープデザイナーの父親・初(遠藤)とは疎遠になっていた。ある日、蓮は配達中に父親と再会し、姉の恵美(木竜)に話すが彼女は結婚の準備に夢中だった。
遠藤は「ここのところポンコツやつ(役)が続きましたけど、今回もある意味ポンコツなんですけど、久々にリアルな役ですので、新しい顔が見れたらならぁ(らなぁ)と思います」と噛み気味であいさつし、「俺、日本語しゃべれなくなっちゃった」と照れ笑い。井川は、第78回カンヌ国際映画祭の監督週間に日本人史上最年少26歳で団塚監督の本作が選出されたことから「カンヌでは監督がノミネートされて、素晴らしいスタートを切れたんですけど、日本では今日が初めてで、わたしたちもこの日を楽しみにしてまいりました」と順調に話すが、最後は「どうぞよろしくお願いください」と噛んでしまい、“似た者夫婦”の姿に会場は笑いに包まれた。(錦怜那)


