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『ヒックとドラゴン』実写版キャスティングで重視したこと「アニメ版に似ている人だけを探さないで」

実写版アスティ(ニコ・パーカー)&ヒック(メイソン・テムズ)
実写版アスティ(ニコ・パーカー)&ヒック(メイソン・テムズ) - (C) 2025 UNIVERSAL PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

 アニメーション版『ヒックとドラゴン』3部作の監督で、現在公開中の実写版でも引き続き監督を務めたディーン・デュボアがインタビューに応じ、若きバイキングたちのキャスティングで重視したことを明かした。

【画像】『ヒックとドラゴン』の実写キャラクター&ドラゴンたち

 実写版の大きな魅力となっているのは、若きバイキングたちを生き生きと演じたヒック役のメイソン・テムズやアスティ役のニコ・パーカーをはじめとした若き俳優陣のきらめきだ。デュボア監督は「キャスティングはロンドンで始めたのだが、キャスティングディレクターのルーシー・ビーヴァンはすべての役柄に対し、とても多くの異なる可能性を提示してくれた。特に若いキャラクターたちにね。僕たちはとてもたくさんのオーディションを見て、そこから自然に絞り込まれていった感じだ」とプロセスを振り返る。

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 メイソンに関しては、キャスティング時15歳というヒックにふわさしい年齢で、すでに第2弾が2027年6月11日に全米公開されることも決まっている本シリーズにおいて、ヒックの成長をリアルに体現できる点も完璧だった。そして、メイソン自身がアニメーション版『ヒックとドラゴン』の大ファンであり、強い思い入れを持ってオーディションに参加していたという。

 「ヒックは、メイソンにとってヒーローなんだ。彼はヒックにつながりを感じていて、過去にはヒックと同じ服装をしたこともあった(笑)。彼は『ヒックとドラゴン』を愛していて、まるで僕が『スター・ウォーズ』を語るように『ヒックとドラゴン』を語るんだよ(笑)。僕は『スター・ウォーズ』で育ったからそれは“僕の世界”で“僕のキャラクターたち”であり、その世界の一部になりたいと思っていたわけだけど、メイソンにとっては『ヒックとドラゴン』がそういう存在で。だから、彼はオーディションの部屋に入って来たその時点ですでに、ヒックがどういう人物であるかをとても深く理解していた」

 「似たことはニコ・パーカーにもいえる。彼女もこの映画と共に育って、アスティと常に自分を重ね合わせていた。だから彼女も、自分にとってとても重要な、共に育ったキャラクターを演じられる機会を得てとても興奮していた。だからこそ、彼らにはこのキャラクターたちが何者であり、どんな特徴が彼らをユニークな存在にしているかということへの深い理解があった」とデュボア監督。多くのファンを持つアニメーション版だが、キャスト陣もその一人だったのだ。「そして、彼らは自分の個性を持ち込み、キャラクターにミックスさせることもできた」と若き俳優陣の力量をたたえる。

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ヒックとドラゴン
ケミストリー抜群の若きバイキングたち

 「僕が初めからキャスティングディレクターに言っていたのは、『アニメーション版のキャラクターに似ている人だけを探さないで』ということだった。僕は単に似ていることにはそんなに興味がない。僕は、一緒によく演じられて、素晴らしいケミストリーがある若い俳優たちを見つけてほしかった。このキャラクターたちの本質を体現するとともに、何か新しいものをもたらせる人を。そして、彼女(キャスティングディレクターのビーヴァン)は素晴らしい仕事をしたと思う。僕たちに素晴らしい若い俳優たちを見つけてくれた」とほほえんだ。

 デュボア監督が言う通り、若きバイキングたちのスクリーン上のケミストリーは抜群だ。「すごく楽しかったよ。ただ彼らに1日演技をさせれば、彼らは楽しいセリフとかを思い付く。北アイルランドでの撮影だったから、その期間中、彼らは一つのアパートで一緒に暮らしていたんだ。だからセットで演技をする頃には、その国を旅して回り、一緒にディナーや映画に行ったりして、本当に仲の良いグループになっていた。それはスクリーンでもわかると思う」とリアルな絆が映画に反映されていると明かしていた。(編集部・市川遥)

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