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ヒックとドラゴン (2025):映画短評

2025年9月5日公開 126分

ヒックとドラゴン
(C) 2025 UNIVERSAL PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

ライター6人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4.3

くれい響

なにより、ジェラルド・バトラーの続投が凄い!

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

「ディズニーなので、『リロ&スティッチ』の実写化は他人に任せたが、さすがに『ヒクドラ』は他人に任せられない案件!」という、ディーン・デュポア監督の心の叫びがオープニングから伝わってくる力作。トゥースの造形も、時代の流れに合わせたアスティのキャラ改変も、売りである圧倒的な飛翔シーンも文句ないが、なによりストイック役を楽しそうに演じるジェラルド・バトラーの続投が凄い! 30分近く長尺になった理由のひとつである成長譚で終わらないドラマパートの充実など、よく出来すぎてるあまり、『サラマンダー』のロブ・ボウマン監督あたりが撮るB級アクション寄りの番外編を欲してしまう!

この短評にはネタバレを含んでいます
猿渡 由紀

オリジナルのファンが期待するものが全部ある

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

オリジナルの良さをまるで失うことなく、実写ならではの迫力、ディテールをプラス。心に残る名台詞やシーンは、「来るか来るか」と待っていたらちゃんと来る。それもそのはず、監督はオリジナル三部作を手がけた生みの親、つまりこのシリーズの最大のファンなのだ。アクションやCGがたっぷりで1億5,000万ドルの予算をかける作品を、実写映画未経験の監督を任せたユニバーサルの勇気と信頼に拍手。そもそもアニメ版の監督を実写版に起用するのは初のこと。現実の世の中の状況を反映し、世界観は多様になり、女性アストリッドのキャラクターはより奥深く描かれているが、無理した感はゼロ。キャスティングのセンスも抜群で、文句なし。

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相馬 学

スピリットを的確にとらえた良質のアップデート

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 基本的にはオリジナルのアニメ版に忠実な実写化。オリジナルの完成度の高さは言うまでもなく、同監督によるリメイクとなれば、肝の部分が損なわれる心配はない。

 アニメ版を観ている観客にとって、物語の点で驚きがないのは否めない。それでも飛翔シーンは圧巻という他になく、劇場で味わうには文句のないクオリティ。体感度を上げたアップデートと言えよう。

 個人的に役者のキャスティングが心配だったが、思春期顔の若手俳優たちの頑張りが光り、まったくの杞憂。オリジナルで声優を務めたG・バトラーが同役で役者として出演し、らしさ全開の濃厚キャラを作っているのも面白い。

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村松 健太郎

爽快感バツグン!

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

アニメ版シリーズが非常に出来が良かっただけに実写化の話を聞いた時は少々心配にもなりましたが、アニメ版を手掛けたディーン・デュポアがメガホンを取るということでこの物語の”肝”の部分をちゃんとわかっている人による実写化ということで徐々に期待値も上がっていました。そんな中で見た実写版の『ヒックとドラゴン』はアニメで感じた良かった部分をちゃんと残しつつも実写にした意味をちゃんと感じさせてくれる爽やかな冒険活劇に仕上がっていました。特にドラゴンに乗って飛び回るシーンは最高です。まだまだ暑い夏にぴったりな爽快感抜群の一本です。

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平沢 薫

ドラゴンに乗って空を飛ぶ時の風を体感する

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 ヒックとドラゴンが空を飛ぶシーンを見れば、実写映画化した意味が分かる。同名アニメ映画と同じ監督が実写化し、基本的ストーリーも同じなのだが、空を飛ぶ時に感じる風の感触、スピードの体感がアニメとは違う。その時、眼下に見える奇妙な形をした岩、そこに生えている草、絶壁に打ち寄せる海の波から伝わってくる気配が、アニメとは違う。デンマークのフェロー諸島やアイスランド、スコットランドで実際に撮影された風景に基づく情景が、存在感を持って迫ってくる。

 また、俳優たちの演技が、登場人物の心情を細やに表現。『ブラック・フォン』の主人公の少年を演じたメイソン・テムズが、ヒックの人物像に豊かな奥行きを与えている。

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斉藤 博昭

オリジナル版を愛する人、初めて触れる人、両方に良質な味わい

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

基本的にオリジナルのアニメ版を忠実に再現し、そに真っ直ぐさにまず心打たれる。トゥースの造形も、ほぼ“まんま”で、そこはもう少しリアルに改変しても良かった気もして、ではオリジナルを見直せばいい…のだが、ヒックとトゥースの初飛行シーンのダイナミズム、スリルなど、最新テクノロジーを駆使した映像のつるべ打ちを全編で体感した。

ヒック役のメイソン・テムズ、アスティ役のニコ・パーカーの眩しいまでに瑞々しい演技が、この成長と葛藤ストーリーを純粋な感動に変えていく。

世間の常識に抗っても、自分の心に正直に生きること、それは代償を払っても価値あるのだという本作のテーマは、初めて触れる人にこそ深く響くのでは?

この短評にはネタバレを含んでいます
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