「ウルトラマンネクサス」20年ぶりに再集結!歴代デュナミストが同時変身、“孤門”川久保拓司「絆…ネクサス!」生披露

20周年を迎えた特撮ドラマ「ウルトラマンネクサス」(2004~2005)と「ウルトラマンマックス」(2005~2006)のイベント「ウルトラマンネクサス&ウルトラマンマックス~平成climax~」が13日、都内で開催中の「TSUBURAYA CONVENTION 2025」で行われた。イベントには、「ウルトラマンネクサス」メインキャストの川久保拓司(孤門一輝役)、桐島優介(姫矢准役)、内山眞人(千樹憐役)、佐藤康恵(西条凪役)、プロデューサーの渋谷浩康、監督の八木毅が出席し、20年前の貴重な思い出話に花を咲かせた。
【画像】「ウルトラマンネクサス」名シーン、20年ぶりに復活!「平成climax」ネクサス編
「ウルトラマンネクサス」は、宇宙から飛来した異生獣・スペースビーストを殲滅する秘密組織「ナイトレイダー」に所属する主人公・孤門一輝(川久保)と、ウルトラマンの光に選ばれし者(=デュナミスト)の戦いを描いた作品。ウルトラマンの光が別の人間に継承されていく設定と、組織の謎や隊員の過去を巡る重厚なストーリーが、現在も多くのファンに愛されている。
イベントは、キャスト4人が出演するミニショーでスタート。川久保ふんする孤門一輝の語りで「ネクサス」の物語を振り返りながら、姫矢准、千樹憐、西条凪、孤門一輝へとエボルトラスター(変身アイテム)が手渡され、それぞれがウルトラマンネクサスに変身。アンファンス、ジュネッス、ジュネッスブルー、ノアへと姿を変えながら、ウルティノイドやスペースビーストと熱いバトルを繰り広げた。バトルシーンでは、第1期オープニングテーマ「英雄」や第2期オープニングテーマ「青い果実」がBGMで流れるなど、冒頭からファン大興奮の演出が連続した。
孤門を演じた川久保は「リハーサルと違うエボルトラスターが来て、抜けませんでした(笑)」とショーでのハプニングを告白しつつ、「みなさんの前でしっかりと変身できたこと、本当に嬉しく思います」と20年ぶりの変身を喜んだ。
歴代デュナミストが一堂に会するのは、20年前のテレビシリーズ撮影以来だという。「ネクサス」後、芸能活動を一時休止していた期間もあった桐島は「渋谷プロデューサーが、『ネクサス』が終わってからも、絶やさずご連絡いただいたり、『ネクサス』関連のことをいろいろ教えてくださったり、“THE・絆”だなという感じです」と放送後も続くチームの絆に感慨深けな様子を見せた。
憐役の内山は、当時と変わらぬ明るさでファンにあいさつすると「(ミニショー中)後ろで一緒に戦っているとこを見てたんだけど、ちょっとウルっときて……」と告白。内山の顔を見た川久保は「普通に泣いてるじゃん!」とツッコむと、「最後の孤門が戦っているところ、めっちゃアツくなかった!?」とステージで再現された名バトルに思わず感動していたことを打ち明けた。
劇中に登場する要撃チーム「ナイトレイダー」(TLT-J戦略特殊任務班)の副隊長を務めた佐藤は、「人生の葛藤がすごかったキャラクター。絆は撮影裏にもありましたが、当時は共演者から距離を置かなきゃと思いながらも、苦しみながら演じていた。葛藤しながらも、副隊長としての責任、衝撃を背負って生きていた」と凪がデュナミストとして選ばれるまでの壮絶な戦いを振り返る。
「ネクサス」という言葉の通り、「絆」をテーマにウルトラマンの戦いを描いた本作。渋谷プロデューサーは、本作の裏コンセプトが「駅伝」であることを明かすと「次のランナーにたすきをつないでいく中で、『もしその先に人が待ち受けていなかったら?』『自分は何のために走っているのか?』と先がわからなくなったとしても、思いを託された人は走ると思うんですね。そういった思いをヒーローに託して伝えたかった。ずっと並走してきた孤門が実は最終ランナーだったというような作品をやりたかった」と作品に込めた思いを改めて伝えた。
デュナミストたちの思いを最後に受け取った川久保は、「姫矢さんの戦いに『なんで自分がそこまで傷ついても戦い続けるんだろう?』と思いながら、背中を追いかけていたイメージがあります。そして戦う意味、光の意味を知って、憐に受け継がれた時は、憐を励ましながら一緒に戦っていく。そして、強い気持ちから闇に取りこまれてしまった副隊長に僕が手を差し伸べる。最後に、光の意味を『ネクサス』を応援してくれていたみんなが知ることで、手元に(ネクサスの)光が来たというのは、本当に光栄でした」と光を受け継ぐ重みを噛み締めながら、熱く語っていた。
イベントの最後には、デュナミスト4人が川久保の「絆…ネクサス!」という最終話のセリフに合わせてエボルトラスターを構え、ウルトラマンネクサスに同時変身。客席後方からアンファンス、ジュネッス、ジュネッスブルー、ノアの4体が一斉に登場すると、ファンから大きな拍手が沸き起こった。内山は「これからも続いていくネクサスやウルトラマン、各スタッフさんや関係者みんなの絆、これからも応援していっていただけると幸いです」と呼びかけ、桐島も「みなさんがこの物語を受け取ってくれて、みなさんの存在があるからこそ、こういう風に私たちがみなさんの前に立てていると思います。これからも『ネクサス』『マックス』を語り継いでいっていただけたらと思います。これからもよろしくお願い致します」とファンとの絆を確かめあいながら、イベントを締めくくった。(取材・文:編集部・倉本拓弥)


