吉永小百合、第38回東京国際映画祭「特別功労賞」を受賞
第38回東京国際映画祭

1959年のデビュー以来、120本を超える作品に出演し、常に日本映画界の第一線で活躍してきた吉永小百合。その多大な功績が認められ、第38回東京国際映画祭で特別功労賞を授与されることが決定した。
吉永は、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を歴代最多の4回受賞している。第8回(1985)は『おはん』と『天国の駅 HEAVEN STATION』、第12回(1989)は『つる-鶴-』と『華の乱』、第24回(2001)は『長崎ぶらぶら節』、そして第29回(2006)は『北の零年』でそれぞれ受賞した。また、主演とプロデュースを手がけた『ふしぎな岬の物語』は、モントリオール世界映画祭で審査員特別賞グランプリとエキュメニカル審査員賞の二つの賞に輝いた。さらに、文化功労者や紫綬褒章も受章するなど、吉永の功績は映画界の枠を超えて評価されている。
第38回東京国際映画祭のオープニング作品は、吉永が主演を務める最新作『てっぺんの向こうにあなたがいる』に決定しており、この作品で吉永は、女性として初めてエベレスト登頂を成し遂げた登山家を演じている。
東京国際映画祭のチェアマンである安藤裕康は「吉永さんは、長年にわたり幾多の困難に立ち向かいながら日本映画の頂点に上りつめた方です。その姿は、この度主演された『てっぺんの向こうにあなたがいる』の中で女性として世界初のエベレスト登頂を成し遂げた不屈の登山家の姿と重なります。その映画が東京国際映画祭のオープニング作品として上映される機会に、吉永さんの偉大なご功績に対する敬意と感謝の証として特別功労賞を贈呈できることを栄誉に思います」と述べている。(加賀美光希)


