ADVERTISEMENT

X-MEN『ニュー・ミュータント』監督、アメコミ映画と決別宣言「二度とやりたくない」

画像は『ニュー・ミュータント』より
画像は『ニュー・ミュータント』より - (c) 2021 Twentieth Century Fox Film Corporation

 『X-MEN』シリーズのスピンオフ映画『ニュー・ミュータント』(2020)を手がけたジョシュ・ブーン監督が、アメコミ映画は「二度とやりたくない」と The Direct に宣言した。

【画像】美しすぎる…純白のミニドレスをまとったアニャ・テイラー=ジョイ

 『ニュー・ミュータント』は、旧20世紀フォックスがディズニーによる買収前に手がけた最後の『X-MEN』映画として知られている。極秘施設に収容された若きミュータントたちを主人公に、特殊能力を制御するため訓練を受ける彼らの葛藤や試練をホラー描写を交えて活写した。主要キャストには、『マッドマックス:フュリオサ』などのアニャ・テイラー=ジョイ、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズのメイジー・ウィリアムズらが名を連ねている。

ADVERTISEMENT

 本作は2020年8月に全米公開を迎えるまで、実に4回の公開延期を経験している。ディズニーのフォックス買収で先行きが不透明になったかと思えば、2020年に起きた新型コロナウイルスのパンデミックの影響で興行成績は散々な結果に。映画の内容もファンも満足させられるものではなく、米大手レビューサイト「Rotten Tomatoes」の批評家スコアはわずか36パーセント、観客スコアも55パーセントと芳しくなかった。

 脚本&監督を兼任したブーンは、当時を振り返り「報われなかった」と厳しい言葉を口にしている。「とても辛かった。本当にトラウマのような経験でした。撮影中にスタジオが売却され、その後パンデミックが起きて……。公開のタイミングでまたパンデミック。大変な状況でした」と波乱の道のりを回顧し、「キャストたちとは素晴らしい時間を過ごしましたが、制作は何年もかかり、結局のところ、全く報われませんでした」と嘆いた。

 ディズニー傘下のマーベル・スタジオは、旧20世紀フォックスで活躍したX-MENのキャラクターをマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に合流させている。X-MEN自体も、『サンダーボルツ*』のジェイク・シュライアー監督がメガホンを取る新作映画が始動しており、ミュータント時代が本格化しようとしている。

ADVERTISEMENT

 昨今のMCUの展開を踏まえ、再びアメコミ映画を手がける可能性を問われたブーンは「正直に言うと、もう二度とやりたくないですね」とキッパリ。自分が本当に作りたかった映画ができなかったことが、決別の決定打になったのだという。

 ブーンの監督最新作は、今週末に全米公開を迎える映画『リグレッティング・ユー(原題) / Regretting You』だ。コリーン・フーヴァーのベストセラー小説に基づく同作は、悲劇的な事故をきっかけに、家族の秘密や後裏切りが暴かれる物語で、『M3GAN/ミーガン 2.0』のアリソン・ウィリアムズ、『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』のマッケナ・グレイスらが出演している。(編集部・倉本拓弥)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT