ティモシー・シャラメが“最低男”に?映画『マーティ・シュプリーム』2026年3月日本公開

ハリウッドの若手俳優ティモシー・シャラメが主演する、実在の卓球選手マーティ・リーズマンの人生に着想を得たA24製作の映画『マーティ・シュプリーム』が、2026年3月に東京・TOHOシネマズ日比谷ほかで全国公開されることが決まった。
監督は、映画『アンカット・ダイヤモンド』(2019・Netflix)で批評家から絶大な評価を受けたジョシュ・サフディ。弟のベニー・サフディとともにサフディ兄弟として監督してきた彼の、初の長編監督作『ザ・プレジャー・オブ・ビーイング・ロブド(原題) / The Pleasure of Being Robbed』(2008・日本未公開)以来の単独監督作だ。
1950年代、ニューヨークの靴屋で働きながら卓球で世界一の選手になることを夢見るマーティ・マウザーは、ロンドンで行われた世界選手権で敗れた日本人選手エンドウに勝ち、世界一になるため日本を目指す。だが不倫相手のレイチェルが妊娠し、卓球協会からは選手資格はく奪されて資金は底をつき、あの手この手で遠征費用を集めようとするが……。
卓球人気の低いアメリカで世界を夢見る天才卓球プレイヤー、マーティにふんするのは『君の名前で僕を呼んで』(2017)、『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』 (2024)でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた、ティモシー・シャラメ。資金稼ぎのため、口八丁手八丁で周りの人をやりこめていく、“最低”な男を魅力的に演じている。
引退したアメリカの有名女優ケイを演じるのは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)以来、6年ぶりにスクリーンに復帰したグウィネス・パルトロー。また、マーティの友人役としてグラミー賞受賞アーティスト、タイラー・ザ・クリエイターが出演。マーティの恋人役にオデッサ・アザイオン、ケイの夫でインク会社の社長ミルトンをケビン・オレアリーが演じる。
そして、日本でも撮影が行われた本作に、マーティの最高のライバルとなる日本人選手エンドウ役として、11月15日から開催される「東京2025デフリンピック」の卓球日本代表、川口功人(トヨタ自動車)が出演しており、クライマックスで見せる手に汗握る卓球シーンは本作の一つの見せ場だ。果たしてマーティが見つけた“夢より大事なもの”とは? 12月25日にはアメリカで公開され、賞レースにも期待がかかる。(北山郁)


