チケット即完の『MISHIMA』追加上映決定 40年の時を経て日本劇場初上映の幻の作品
第38回東京国際映画祭

先ごろ閉幕した第38回東京国際映画祭で、40年の時を経て日本劇場初上映となった『MISHIMA』の追加上映が行われることが明らかになった。11月8日、9日にヒューマントラストシネマ有楽町シアター1にて、それぞれ20時10分から上映される(開場は19:50~)。
本作は、作家・劇作家の三島由紀夫が割腹自殺を遂げた最期の日を舞台に、三島の過去をたどる回想と、小説作品を映像化した3つの劇中劇を交えて展開。映画『タクシードライバー』の脚本家としても知られ日本とゆかりのあるポール・シュレイダー監督がメガホンをとり、緒形拳が主演を務めたほか坂東八十助、沢田研二らが出演。製作総指揮にフランシス・フォード・コッポラとジョージ・ルーカスが名を連ねた。1985年にカンヌ国際映画祭で世界初上映され、芸術貢献賞を受賞。アメリカでは劇場公開後にソフト化もされているが、日本ではさまざまな事情から公開されず、長年“幻の映画”とされていた。
そんな本作が約2年間に及ぶ権利関係の処理を経て、同映画祭の「日本映画クラシックス 生誕100年三島由紀夫特集」枠で日本のスクリーンで初めて公式上映された。約800枚のチケットが即完となり、追加上映を行うことが5日に発表された。
チケットは11月7日正午からオンライン(https://ttcg.jp/human_yurakucho/movie/1276000.html)で発売。劇場窓口では8日の営業開始時間(午前9時10分予定)から開始されるが、オンラインチケット予約で完売した場合、窓口での販売は行われない。(石川友里恵)


