石井克人、監督デビュー30周年特別上映が決定!浅野忠信との新作にも言及

映画監督・石井克人氏のデビュー30周年を祝した特別記念上映「石井克人ワールド ー30th Anniversaryー」が、12月5日よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館、テアトル梅田にて全国順次公開されることが決まった。監督のメッセージも合わせて発表され、長年にわたりタッグを組んできた俳優・浅野忠信との新作を準備中であることも明らかとなった。
【画像】『REDLINE』小池健&石井克人の書き下ろしイラストほか
今回の特別上映では、石井監督の「時代を駆け抜けた作品たち」がスクリーンに蘇る。ラインナップは、映画監督デビュー作となった短編『8月の約束』(1995
)、鮮烈な長編劇場デビューを果たした『鮫肌男と桃尻女』(1999)、豪華キャストが話題となった『PARTY7』(2000)、そして原作・脚本・音響監督を務めたアニメーション映画『REDLINE』(2010)の人気4作品。『8月の約束』は公開30周年、『PARTY7』は公開25周年、『REDLINE』は公開15周年という、節目での上映となった。さらに、『鮫肌男と桃尻女』と『PARTY7』は2Kレストア版での上映となる。
監督は「まさか『8月の約束』から30年も経って、またスクリーンで上映してもらえるとは思いませんでした」と胸中を明かし、「あの頃の僕らに教えてあげたいですね。“お前ら、30年後にもまだ映画やってるぞ!”って」とコメントしている。
また、上映作品のうち『8月の約束』以外すべてに浅野が出演しており、監督は「そして今もなお、浅野さんと新作を準備中です」と告白した。30年経っても共に映画を作っていることは「うれしい偶然」であり、「きっと、映画という病気がまだ治ってないんでしょうね」と語っている。
石井監督の作品は、実写とアニメーションを自在に行き来し、斬新な物語構造とキャラクターデザインで観る者を魅了してきた。今回の記念上映にあたり、「映画館で観るというのは、やっぱり特別な体験です」と強調し、「スマホでは感じられない“間抜けな迫力”とか“妙な空気”を、ぜひ味わってください。スクリーンの中で、あの頃の僕らがいまだに暴れてます」と、ファンに向けて力強いメッセージを寄せた。全文は以下の通り。(加賀美光希)
石井克人監督メッセージ
公開してくださる劇場の皆さま、そして観に来てくださる皆さま、ありがとうございます!
まさか『8月の約束』から30年も経って、またスクリーンで上映してもらえるとは思いませんでした。
当時は「映画ってどうやって撮るんだ?」って言いながら撮ってた気がします。
あの頃の僕らに教えてあげたいですね。「お前ら、30年後にもまだ映画やってるぞ!」って。
今回は、『8月の約束』『鮫肌男と桃尻女』『PARTY7』『REDLINE』と、
自分でも「おいおい周年だらけじゃないか!」というラインナップになりました。
作品を並べて見ると、自分の人生を年表で振り返っているようで、ちょっと照れくさいです。
でも、その照れくささも含めて、映画を作ってきてよかったなあとしみじみ思います。
『8月の約束』以外では浅野忠信さんが全部に出てくださってます。
そして今もなお、浅野さんと新作を準備中です。
30年経っても、こうしてまた一緒に映画を作っているのは、うれしい偶然です。
きっと、映画という病気がまだ治ってないんでしょうね。
映画館で観るというのは、やっぱり特別な体験です。
スマホでは感じられない“間抜けな迫力”とか“妙な空気”を、ぜひ味わってください。
スクリーンの中で、あの頃の僕らがいまだに暴れてます。
上映スケジュール
2025年12月5日(金)~ ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館
2026年1月2日(金)~ テアトル梅田


