菅田将暉、台湾女優スリ・リンとギター練習

俳優の菅田将暉が24日、都内で行われたNHK放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK総合、BSP4Kで12月13日より毎週土曜よる10時~11時29分、全3回)の取材会に出席し、地球と火星を舞台にした本作の撮影を振り返った。
小川哲の小説を原作にした本作は、火星に10万人が移住した100年後の世界を舞台に、未知の力を持った謎の“物体”が現れたことで新たな時代が動き出すさまを描くSFドラマ。国際オーディションを経て選出された台湾出身のスリ・リンがヒロインのリリ-E1102を務める。会見にはシム・ウンギョン(ガレ-J0517役)、岸井ゆきの(チップ役)、滝藤賢一(北村役)、演出の西村武五郎も登壇した。また、この日出席しなかったスリのビデオメッセージも冒頭で紹介された。
地球と火星が舞台となる本作で、菅田はリリの恋人で地球側にいる白石アオトを演じる。火星側のキャストはグリーンバックや洞窟を使った撮影が多かったが、地球組はそれほど複雑な撮影はなかったといい、「僕らは地球にいるので、普段のドラマと変わらない撮影でした。いつも通りです。ノーCG俳優でした」と撮影を振り返る。
火星組のキャストと会う機会は少なかったものの、スリによると初顔合わせの際に菅田からギターを教わったという。菅田は「最初の顔合わせがギター練習の日で、現場で“せーの”で弾いてみんなで歌ったりしていました。まさにアオトとリリのようでした。日本語のセリフを覚えたり、視覚障害のお芝居、ギターと歌とか、スリちゃんが抱えるミッションは多く、さぞ大変だろうと思っているとすごく楽しそうで……。僕もスリちゃんを見て楽しみだなと思えた」とスリの印象を振り返った。
100年後の世界を描く台本については「最初はわからなかった。理解するのに時間がかかりました」と言いつつ、「演出の(西村)武五郎さんがハートフルに説明してくれて……ロマンと愛のいっぱい詰まった物語だなって。溢れるような熱量を感じるストーリーでした」とも。また、火星が話題に挙がると初めは「火星には特に行きたくないかな」と消極的ながら、「興味はありますよ。重力の感じとか。なんで行きたくないかは自分でもよくわからない。髪切ってくるわみたいな感じで行ければ行くんだと思います。でもそう言いながら行きたい気持ちも芽生えてきたな~」と話し、会見を和ませていた。(取材・文:名鹿祥史)


