是枝裕和監督最新作『箱の中の羊』新予告映像&新キャスト発表!清野菜名、寛一郎ら

『万引き家族』でパルムドールを受賞するなど、世界的に高い評価を得る是枝裕和監督が、日本映画では8年ぶりとなるオリジナル脚本で描く最新作『箱の中の羊』(5月29日公開)の新たな予告映像と主要新キャストが発表された。
【動画】是枝裕和監督最新作 映画『箱の中の羊』新予告映像 綾瀬はるか&千鳥の大悟が息子を失った夫婦を熱演
本作は、少し先の未来を舞台にした夫婦と家族の物語。息子を亡くした建築家・甲本音々(綾瀬はるか)と、工務店社長の夫・健介(大悟(千鳥))が、息子の姿をしたヒューマノイド・翔を迎え入れることで、止まっていた家族の時間が再び動き出す様子を描く。オーディションで抜擢された桑木里夢(「桑」の上は「十」3つが正式)が翔に扮する。
公開された予告映像では、翔と同じ笑顔と声で現れたヒューマノイドに対し、喜びを隠せない音々と戸惑う健介の対照的な姿が映し出される。音々の母・信代(余貴美子)が「すぐに返しなさい」と釘を刺すシーンや、翔が「ママは僕がいない方が幸せ?」と問いかける胸を締めつける場面も収められている。
併せて全解禁となった新キャストには、是枝組常連から初参加まで魅力的な顔ぶれが揃った。音々の妹・小滝亜利寿役に清野菜名、健介の工務店の従業員・日高玄役に寛一郎、翔に接触する少年・今野詩季役に柊木陽太が決定。さらに、角田晃広(東京03)、野呂佳代、星野真里、中島歩、そして余貴美子と田中泯が出演し、物語を支える。
音楽は、是枝監督と二作連続のタッグとなる坂東祐大が担当し、繊細で温かみのある調べで人間とヒューマノイドの物語を彩る。
また、映画公開を記念して、6月2日から28日まで国立映画アーカイブで「映画監督 是枝裕和」レトロスペクティブの開催も決定した。
映画『箱の中の羊』は5月29日(金)より TOHOシネマズ 日比谷 ほか全国公開。新キャストらのコメントは以下の通り。
清野菜名 (音々の妹・小滝亜利寿【こたき ありす】役)
脚本を読んだ時、ヒューマノイドが家族に加わることでの葛藤や喜び。だけど埋められない寂しさもあるんだと、胸が締めつけられました。監督からは「セリフを言いきらなくても、やり取りを受けて先に進んでいい」とお話しいただき、自分は型にハマりすぎていたんだ。もっと自由でいいんだと気づかされました。是枝組の現場では、役者が常に動いていて、流れによってセリフも変わっていくこともあります。それはすごくリアルで、とにかく新鮮な感覚でした。
寛一郎 (健介の経営する工務店タマケンの従業員・日高玄【ひだか げん】役)
是枝組への参加は初めてですが、一観客として新作が作られることでも幸福なのに、自分も出演することができるなんて、「ご褒美」のような、毎日が楽しみな現場でした。
大悟さんは、実際お会いすると、とても色っぽくて。現場では「後ろ姿がいい」「背中がいい」と監督はじめ撮影スタッフの皆さんに言われていたのが印象に残っています。綾瀬さんは天然で不思議な雰囲気のある方ですが、すごく求心力がある方で。大悟さんと綾瀬さんの普段のやりとりが家族のような、そんな一瞬がありました。
柊木陽太 (翔に接触する少年・今野詩季【こんのたくと】役)
『怪物』に続いての是枝組の現場だったので、スタッフさんには懐かしい方も多く、変わらないあたたかい雰囲気に家に帰ってきたような気持ちになりました。前回は一番年下でしたが、今回は年下の子たちと一緒に撮影することも多く、お兄ちゃんとしてみんなを引っ張る気持ちで演じていました。みんな元気がよく、いつもくっついてくるので、ヒューマノイド役の白いメイクが衣裳につかないように「ちょっと待って」とやり取りしたのも楽しい思い出です。
角田晃広 (音々に新居の建設を依頼する夫婦・羽野潤一【はのじゅんいち】役)
変わらず、穏やかな中で皆さんがプロのお仕事をされている、という現場でした。
私は、家の建築を依頼する夫の役でしたが、色々な現場でご一緒している野呂さんとの夫婦役はいい意味で緊張感なく安心してできました。家づくりにおいては「女性は未来を、男性は過去を向く」という監督の言葉が印象的でした。
野呂佳代 (潤一の妻・佳澄【かすみ】役)
またご一緒できることがとても嬉しかったです。現場は、みんなが素直な気持ちでお芝居に向き合えているような不思議な空気があって、とても心地よい時間でした。AIなど現代の社会的なテーマが「是枝監督の映画になるとこういう世界になるんだな」と感じながら脚本を読みました。私と角田さんが出てきたシーンで「おっ」と思っていただけたら嬉しいです。
星野真里 (ヒューマノイドを息子に迎えた母親役)
久しぶりに是枝組に参加することができ、前回に続き今回も夢のような時間でした。撮影前には大きく感情を揺さぶられ、現場ではただ素直に存在させていただいた感覚です。脚本はとても難しく感じましたが、人生も同じように分からないことばかりだからこそ、ただ生きるしかないのだと感じました。息子役の惺奏さんの高いプロ意識にも大きな刺激を受け、学びの多い現場でした。
中島歩 (RE birth社のエンジニア役)
是枝監督作品への参加は「阿修羅のごとく」に続き二度目ですが、またしれっと参加させていただいていることがにわかに信じがたいです。俳優をはじめた時の自分に教えてあげたいです。人間をロボットのように、ロボットを人間のように見せるためにどうすればよいか、監督はじめみんなで思案しているのが興味深かったです。ちなみに僕の役は人間です。たぶん。
余貴美子 (音々の母・西村信代【にしむら のぶよ】役)
是枝裕和監督は隣のおじちゃまみたいに本当に優しい方。現場で「じゃあこれも」と急にセリフが増えた時には少しおたおたしましたが、常にみんなで相談しながらチームで映画を作っている感覚がありました。
ヒューマノイドを通して、人の死や存在について考える時間にもなりました。
田中泯 (タマケンの熟練工:山縣昭男【やまがた あきお】役)
台本を読ませていただいて、これはとても大切な映画だと確信し、「出たい!」と無理やり入っていって出していただいたような(笑)。本当に出演できて幸せでした。ありがとうございます。
音楽:坂東祐大 【ばんどうゆうた】
まさかの二作連続で是枝組に参加させていただくことになりました。
チェロの独奏から、オーケストラ、合唱まで丁寧に作り込んでいます!
監督の描くヒューマノイドとある夫婦との変化し続ける関係性を、音楽でも繊細に表現できたらと思っております。お楽しみに。


