ADVERTISEMENT

【ネタバレあり】『アギト-超能力戦争-』樋口隆則も驚いた木野薫の復活 25周年で蘇る戦いの記憶

まさかの復活!木野薫役の樋口隆則 - 写真:高野広美
まさかの復活!木野薫役の樋口隆則 - 写真:高野広美

 今年で放送25周年を迎えた特撮ドラマ「仮面ライダーアギト」(2001~2002)で、第4の仮面ライダーであるアナザーアギトに変身する木野薫を演じた俳優・樋口隆則(67)。テレビシリーズで衝撃の最期を迎えた木野だが、仮面ライダー生誕55周年を記念して製作された新作映画『アギト-超能力戦争-』で、再び「アギト」の世界に帰ってきた。「四半世紀経って、まさか木野が復活するとは思っていなかったので驚きました」と胸中を明かす樋口が、25年ぶりとなる新作への思い、40代で仮面ライダーに変身した当時のエピソードを振り返った。(以下、映画のネタバレを含みます)

【撮り下ろし写真】樋口隆則、アナザーアギトの構え披露!

“地獄の底”から蘇った木野薫

『アギト-超能力戦争-』での木野薫 - (C) 2026「劇場版アギト」製作委員会 (C) 石森プロ・東映

 天才医師として数多くの人々を救ってきた木野薫は、テレビシリーズの物語から半年前に起きた海難事故「あかつき号」事件で生存した一人で、同事件をきっかけにアギトの力に目覚めた。雪山で遭難した際に弟を亡くし、後悔の念に囚われた木野は、自分を必要とする人間は全て自らの手で救うという贖罪の意識が芽生え、次第に「アギトは俺一人でいい」という歪んだ思想を抱くようになっていた。

ADVERTISEMENT

 木野はテレビシリーズ終盤、毒針に苦しむ津上翔一の緊急手術を行い、彼らと共にアンノウンに立ち向かった。しかし、自身もファルコンロード ウォルクリス・ファルコの攻撃で致命傷を負い、第46話「戦士その絆」で静かに息を引き取ったかに見えた。

 ところが、木野はテレビシリーズ後の世界を舞台にした『アギト-超能力戦争-』でまさかの復活。不治の病を患う人々にギルスの亡骸から抽出したアギト因子を投与し、超能力者たちを生み出し不可能犯罪を行わせていた“黒幕”だった。

 「衣装合わせの時、田崎竜太監督(※崎はたつさきが正式表記)から『木野さんがラスボスだったらみんな納得しますから』と言ってくださって。詳しい背景はわかりませんが、アンノウンが登場しない本作で誰が敵役になるのか、東映さんの中で『木野だったら納得するのでは?』というお話があったのかもしれないですね」

 死んだとされていた木野に何が起きたのか……。樋口も「映画の脚本でも触れられていませんでした」とバックストーリーはわからないという。「セリフでは『地獄から蘇ったというところですか』と言っていますよね。『アギト』の世界では葦原涼/仮面ライダーギルスが蘇生しているので、木野も何かしらの形で蘇ったんだと思います。最後には『俺はきっと蘇る。地獄の底から』とも言っているので、井上さん(※脚本・井上敏樹)がまた蘇らせてくれると期待しています(笑)」

ADVERTISEMENT

「木野の究極の姿」衝撃のシャイニング・ギル・アギト変身

久々の変身でまさかの姿に - 写真:高野広美

 25年ぶりに復活した木野の行動を、樋口はどのように解釈したのか。「木野は力に対する渇望が強く、進化を追求していった結果、今回の結論に至ったのだと思います。『私の絶望は終わりました』というセリフもあります。アギト因子を人類に投与して、人類をアギト化すれば、二度と不幸なことが起こらないという、木野なりの正義があるんだと思います。テレビシリーズでも『アギトは俺一人でいい』と言っており、自分が救わなければならないという使命感が彼の中にあり、その思想が肥大化してしまった。今回の映画と同じ構図です」

 主演の要潤(氷川誠役)らオリジナルキャストとの共演は25年ぶりとなったが、樋口は「何の抵抗もなくスッと入れて、まるで昨日まで一緒に撮影をしていた感覚でした」とブランクを感じることはなかったという。「25年も経っていますから、普通は『お久しぶりです』と少し距離があるはずですが、全くそんな感じはなかったです。スタッフさんともすぐに馴染むことができました」

ADVERTISEMENT

 劇中では変身も披露している。変身ポーズは当時のままだが、変身後の姿は4本足の禍々しいシャイニング・ギル・アギトだ。「デザインを見た時、ビックリしましたよね。当時、アナザーアギトのデザイン画を初めて見た時『ワルッ』って反応したのですが、今回も『ワルッ』でした(笑)まさに木野の究極の姿ですよね」

 樋口は映画公開に向けて、自身のXで「木野薫 誕生秘話」と当時のエピソードを投稿してきた。そこでも触れられている通り、当時40代での仮面ライダー変身は異例とも言える出来事だった。「落語の世界でいえば『真打(しんうち)』的な存在で、若者がやられそうな場面にバイクで駆けつけて、仮面ライダーに変身してアンノウンを倒すわけです。誰が演じたって、人気が出るキャラクターですよね。そんな美味しい役をいただけて、本当にありがたかったです」

 木野の特徴でもある低音ボイスでの「変身」も、アナザーアギト初登場回となった第35話「謎の救世主」撮影時に樋口が自ら引き出したものだった。「翔一がテンションの高い『変身!』で様になっていたので、おじさんが若者みたいに『変身!』と叫ぶと、雰囲気を壊してしまうと思ったんです。そこでテンション低めに『変身』をやろうと決めて披露したら、助監督が長石多可男監督のもとへ走っていって、だいぶ長く協議していたんです。長石監督はこだわりがある方だと聞いていたので、『仮面ライダーは熱く変身しなきゃダメか……』とリテイクを覚悟していたら、まさかの採用になったんです。木野はあまり感情を表現するキャラクターではないので、ハマったんだと思います。ファンの方々にも好評でよかったです」

ADVERTISEMENT

木野薫との出会いは「宝物」

アナザーアギト変身の構え! - 写真:高野広美

 樋口は、25年前に出会った木野薫というキャラクターを「私の宝物です」と表現。「俳優は作品と役との出会いが大きいですから、そういう意味で、本当に代表作と言える作品と巡り会うことができました」と感慨深げに語る。

 2017年の配信ドラマ「仮面戦隊ゴライダー」で木野を演じる機会があったが、それ以外の期間も「心の中に木野がいました」とキャラクターを忘れることはなかった。「今回の映画で、最初に要さんとツーショットのシーンを撮影した時も、役がスッと入ってきて、田崎監督も喜んでくださって。撮り終わった後に田崎監督から『氷川と木野、バチバチでしたね』と言われて、『昔は懐いていましたけど、今回は違いますから』と無意識に返したんです。その時に『木野がしっかり残っている』と実感しました」

 生誕55周年を迎えた仮面ライダーシリーズは、今や世界に誇る日本の映像コンテンツとして、老若男女から愛されている。「特撮は日本のお家芸だと思うんです。東映の活劇・時代劇からの歴史を受け継いでいますし、これからも大切にしていかなければいけない」と語る樋口は、共に歩んだ仮面ライダーに今後も変わらぬ愛情を注いでいく。「世界に向けて拡大していく仮面ライダーシリーズの歴史の片隅に、私の名前が残ってくれるだけで、とても光栄なことです」(取材・文:編集部・倉本拓弥)

映画『アギト-超能力戦争-』は全国公開中

映画館で上映中の最新映画がお得に楽しめるキャンペーン実施中!|U-NEXT

※このリンクにはアフィリエイトタグが含まれており、リンク先での会員登録や購入などでの収益化を行う場合があります。

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT