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『トイ・ストーリー』ウッディ初期デザイン案が怖すぎた…まさかのビジュアル公開

まさにスケアリー・ウッディ - ピクサー・リビング・アーカイブで撮影
まさにスケアリー・ウッディ - ピクサー・リビング・アーカイブで撮影

 シリーズ最新作『トイ・ストーリー5』の公開を記念してピクサー・アニメーション・スタジオで取材会が行われ、過去作品の膨大な資料を保管したピクサー・リビング・アーカイブでウッディの初期デザイン案が公開された。

【画像】アゴが怖い!初期のウッディ

 世界初の長編フルCGアニメーション映画である『トイ・ストーリー』(1995)の企画は、そもそもブリキの楽隊人形を描いたピクサーの短編『ティン・トイ』(1988)を基にしたテレビ特番の一部としてスタート。そのため当初、バズ・ライトイヤーのキャラクターに該当するのは楽隊人形だったのだが、ウッディの方はまさかの腹話術人形で、「ダミー(※腹話術で使う人形のこと)」という名前だった。

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 しかし、お気に入りのオモチャと新しいオモチャの関係性を描くにあたり、「腹話術人形は子供の一番のお気に入りのオモチャではないかもしれない……」と思い至った製作陣は、最終的に2体をカウボーイ&スペース・レンジャーへと大きく変更。ピクサー・リビング・アーカイブに保管されているデザイン画には、ウッディがカウボーイの格好しているものでもあごは腹話術人形のままというものが多くあり、腹話術人形の要素が長い間、ウッディのデザインの一部だったことがうかがえる。

 ピクサー・リビング・アーカイブのスタッフは「結構怖いですよね(笑)。だから、わたしたちは彼のことを『スケアリー・ウッディ(怖いウッディ)』って呼ぶこともあるんです」と笑って明かしていた。

ボブ・ポーリー
ピクサー・アニメーション・スタジオで取材に応じたボブ・ポーリー

 最終的なバズのアイコニックなデザインを生んだボブ・ポーリーは、「完成に至るまでには本当に多くの異なるバージョンがありました。バズになる前は“ルナ・ラリー”だったり、“マーズから来たモーフ”という名前だったりしたんです」と明かし、サイズもウッディの半分以下の小ささだったと明かす。その頃の“バズ”には小さな弟のようなキュートな雰囲気があったが、その体格差だとツーショットの際に同じ画面に収まるようにするのが難しく、2体のサイズ感を近づけることになった。

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 「その後、ジョン・ラセター(監督)が『彼をもっと宇宙飛行士らしくするんだ』と言い、わたしは本腰を入れてデザインを描いていきました。おもちゃとして“彼がどういう見た目をしているべきか”を詰めていくのは楽しかったです。それから、わたしはボタンに凝り始めました。執着するようになったんです(笑)」

 「というのも、わたしたちは膨大なリサーチを行い、そのキャラクターがおもちゃであれ、魚であれ、車であれ、世の中に存在する本物の歴史や構造について学びます。それで、おもちゃ屋をたくさん回ったのですが、当時、ボタンがたくさんついていて、音声合成機が内蔵されているおもちゃが流行っていたんです。ウッディのベッド、つまりアンディのベッドにバズが突然現れた時のことを考えてみてください。ウッディはベッドから部屋を仕切っているボスなわけですが、ウッディはこう言うでしょう。『こんなボタンだらけのハイテクな奴が現れたら、アンディは二度と俺と遊んでくれなくなる』と。これもおもちゃのリアリティーを出すためのデザインプロセスの一部でした」

 バズを生んだポーリーは、最新作『トイ・ストーリー5』では新型バズ・ライトイヤーのデザインも担当している。おなじみのバズだけでなく、現代的にリニューアルされて新発売となった50体のバズ軍団が登場するのだ。

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 ポーリーは「原点に戻り、またバズの仕事をすることができて楽しかったです。『どうすればこのおもちゃが現代的に感じられるか?』『今のおもちゃには何がついているか?』と考えた時、アンドリュー(・スタントン監督)が素晴らしいアイデアを出してくれたんです。『今時のタブレットやデジタルウォッチの進化はすごいから、胸の部分を小さなビデオスクリーンにしたらカッコいいんじゃないか』と。そこでわたしは、胸のプレートをいじり始め、他のパーツをすべて退けて、大きなスクリーンを配置できないか、あらゆるプロポーションを試しました」

 初期のバズの際はボタンに凝り過ぎた結果、ボタンがあまりに多くなって見た目がごちゃごちゃしてしまったため、デザインを落ち着かせて行く作業を経て完成に至った。今回の新型バズでもさまざまなバリエーションを試した結果、やはり“やりすぎの領域”に入ってしまったといい、最終的には「彼のアイデンティティを変えてはいけない」と最初のデザインに戻り、少しだけ大きめのスクリーンに落ち着いた。

 ポーリーは「結局のところ、30年前にやっていたことと、今回の『トイ・ストーリー5』で50体のバズ・ライトイヤーを相手にやったことは、本質的に同じ試行錯誤の繰り返しだったわけです。でも、それこそがプロセスの醍醐味であり、今回のプロジェクトの非常に楽しい要素でした」と感慨深げに語っていた。(編集部・市川遥)

映画『トイ・ストーリー5』は7月3日より全国公開

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