なぜ彼は売れ続けているのか?七色に輝く俳優・池松壮亮総力特集!(4/5)

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役の幅が広い

永い言い訳
『永い言い訳』(10月14日公開)(C) 2016「永い言い訳」製作委員会

 池松が売れ続けている理由の一つは、主役にとどまらない作品選びではないだろうか。『横道世之介』(2012)、『私たちのハァハァ』(2015)、『シェル・コレクター』(2016)、『海よりもまだ深く』(2016)、『ディストラクション・ベイビーズ』(2016)など2番手、3番手以降の役も引き受け、自己主張しすぎることなく、なおかつ埋もれることなくおのおののポジションをきっちりこなしている。リリー・フランキー主演の『シェル・コレクター』では貝類学者(リリー)の息子で、ボランティア活動に燃え環境汚染を正そうとする血気盛んな青年役に。若さゆえの妄信的な判断により奇病を治癒するとされる猛毒の貝を手に入れようとする、という池松自身のクールなイメージからはかなりかけ離れた役に挑んだ。一方、女子高生4人がロックバンド「クリープハイプ」のライブに駆けつけるため、北九州から東京へと旅するロードムービー私たちのハァハァ』では、池松らしい謎めいた役で登場。「全然、池松君出てこないじゃん」としびれをきらす人もいるかもしれないが、ご安心を。ヒッチハイクをする女子高生たちを乗せた運転手の一人として登場し、あまりに警戒心のない彼女たちを「(大人の男は)危ない」とたしなめるシーンで女子高生の一人と濃厚なキスを披露! この矛盾した言動にはドキッとさせられるものの、あまりにも運びが自然でうっとりさせられてしまうという、何とも不思議なシーンに仕上がっている。キャバクラの店長を演じた真利子哲也監督『ディストラクション・ベイビーズ』では、堅気ではない“ワル”な魅力がさく裂している。

 本木雅弘主演、西川美和監督の『永い言い訳』(10月14日公開)では、「妻が死んでもこれっぽっちも泣けない」作家・津村(本木)のマネージャー役に。妻とともに亡くなった親友の子供たちの世話をすることで立ち直ろうとしているかのように見えた津村に、「奥さんが亡くなってから一度でもちゃんと泣きましたか?」と鋭い言葉を投げかけ、津村にさらなる変化をもたらすキーパーソンだ。そんな池松に対し、本木は「あのベビーフェイスからは想像もできない大人の仕事人。尊敬しています」と賛辞を送っている。脇役をいかにこなせるのかが、俳優として最も力量が試されることなのかもしれない。

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運動神経抜群

劇場版MOZU
「劇場版MOZU プレミアム BOX」ブルーレイ(価格:7,800円+税)&DVD(価格:6,800円+税)は発売中 発売元:TBS 販売元:TCエンタテインメント(C)2015 劇場版「MOZU」製作委員会 (C)逢坂 剛/集英社※掲載ジャケット写真は通常版

 多くのプロ野球選手を輩出した福岡大学附属大濠高校に通っていたころは、野球部に所属しプロ野球選手を目指していた。池松の野球経験を買ったのか、戦前のカナダ・バンクーバーに実在した日系人野球チームを描いた『バンクーバーの朝日』(2014)では、野球チームのメンバーに抜てき。ポジションはサード。野球コスチュームのほか、ホテルのボーイ姿も披露。車のトランクから荷物を出そうとする外国人女性に「運びます!」と駆け寄るも、「触らないで。汚らわしい」と人種差別を受けたときに見せるしゅんとした表情も印象的だ。

 また、『劇場版 MOZU』(2015)ではテレビドラマのシーズン2のラストでは消息を絶った新谷和彦としてカムバック。フィリピンを舞台に、松坂桃李演じる青髪のテロリストとの対決シーンでは俊敏な身体能力を生かし、ジェイソン・ボーンばりの肉弾戦を披露。池松が登場するまで1時間以上あり、決して出番は多くないが、彼の「MOZU」におけるアクションシーンの集大成といった感の貴重なワンシーンとなっている。

>次ページは「プライベート」編

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