全力で泣くしかない!12月の5つ星映画5作品はこれだ!

今月の5つ星

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 ついに迎えた2017年最後の月。奇跡の実話を映画化した佐藤健土屋太鳳の共演作をはじめ、大泉洋松田龍平コンビの人気シリーズ最新作、豪華キャストが話題の『オリエント急行殺人事件』、巨匠アキ・カウリスマキが難民問題に再び向き合ったベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)受賞作、「幸福」という名前のシングルマザーの生きざまに迫った人間ドラマをピックアップ。これが12月の5つ星映画5作品だ!

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前田敦子と北川景子の「女の違い」にも注目!

探偵はBARにいる3
(C) 2017「探偵はBARにいる3」製作委員会

探偵はBARにいる3

 4年ぶりとなった『探偵はBARにいる』シリーズ第3弾。2枚目と3枚目の間を絶妙にうろうろする大泉洋と、いまだに大学院生特有の謎のモラトリアム感を出せる松田龍平の安定感は今作でも抜群だ。だがシリーズ随一ともいえる本作の味わいの深さには、北川景子前田敦子によって描かれる「女の対比」の妙にもあり。前田はとある事件に巻き込まれる女子大生・麗子役で「恋愛脳の女の子です!」というアピール用の研究されたしぐさ・しゃべり方が最高。一方で北川ふんする怪しい美人オーナー・マリは理知的に見えつつも……という女性なので、“女コントラスト”が非常に映える。いくら教養や知識があっても、計算高い女はまた別の素養だよな~と思いながら、ホイホイほだされる男の姿をため息つきながら楽しんでほしい。あと、前2作よりもセクシーシーンがより間接的になっているので、一緒に観に行く人の選択肢が広がったこともありがたい。P.S松田龍平VS.志尊淳のシーンでは、戦隊モノのドン・東映ならではのアクションも飛び出すぞ!(編集部・井本早紀)

映画『探偵はBARにいる3』は12月1日より公開中

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この世のどこかに救いはある、されど現実は厳しい

希望のかなた
(C) SPUTNIK OY, 2017

希望のかなた

 フィンランドの巨匠アキ・カウリスマキが「難民問題」をテーマにした本作は、主人公のシリア人青年が船内の石炭の山から顔を覗かせる冒頭からして、これから始まる受難をひしひしと予感させる。内戦によって家族を失い、生き別れた妹を捜してヘルシンキに流れ着いた青年カーリド(シェルワン・ハジ)は、ネオナチのグループに襲われ、安住の地はない。そんな彼と、レストランのオーナーとして人生の転機を迎えようとしている中年男性との国籍を超えた絆を、そこはかとなく笑いをちりばめて描いたストーリーテリングが心地いい。日本びいきのカウリスマキだけあって、レストランを寿司屋に改装(レジに招き猫!)、「竹田の子守唄」を使用したりと日本愛が感じられる描写にもホッコリさせられるが、見終えた後に残るのは胸を切るような痛み。ヘルシンキでも内戦の激化が報じられているにもかかわらず、カーリドの難民申請が通らないのはなぜか? 何のために生まれたのか……? カウリスマキは、かつてニューヨーク映画祭に招かれたアッバス・キアロスタミ監督が同時多発テロの影響で入国を許可されなかったことに激怒し、映画祭の参加をボイコットした。そんな理不尽な現実を突き付ける秀作だ。(編集部・石井百合子)

映画『希望のかなた』は12月2日より公開中

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とにかく豪華!乗客気分が味わえる映像美を堪能

オリエント急行殺人事件
(C) 2017Twentieth Century Fox Film Corporation

『オリエント急行殺人事件』

 かの有名なアガサ・クリスティの傑作ミステリーを『シンデレラ』などのケネス・ブラナーが監督&主演で再映画化した本作。ジョニー・デップミシェル・ファイファーデイジー・リドリーペネロペ・クルスら豪華キャストが一つの画に収まっているだけでも心躍るが、人間の視覚に近いとされる65mmフィルムを採用したことで、自らもその乗客の一人になったような感覚を味わえるのがさらなる醍醐味。カメラワークにかなりのこだわりを感じさせ、雪山を走る列車を俯瞰(ふかん)で捉えたショットはただただ美しい。殺人事件の真相を知らない人が楽しめるのはもちろんのこと、知っていても、1974年のシドニー・ルメット監督作をはじめとする過去の映像化作品との違いを探す楽しみがあるのは、優れた原作ありきだからこそ。本作では、医師の立ち位置とナイフの発見のされ方がよりスリリングで効果的だったように思う。(編集部・石神恵美子)

映画『オリエント急行殺人事件』は12月8日より公開

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年末の泣き納め、年始の泣き始めに

8年越しの花嫁 奇跡の実話
(C) 2017映画「8年越しの花嫁」製作委員会

8年越しの花嫁 奇跡の実話

 結婚間近の新婦が原因不明の病にかかったことにより直面する、愛の奇跡を描いたラブストーリー。佐藤健と土屋太鳳が実在するカップルにふんし、『64-ロクヨン-前編』で第40回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した瀬々敬久が監督を務める。佐藤の包容力ある抑えた演技と、病により変わっていく土屋のリアルな表情に引き込まれる。この物語はスーパーヒーローがスーパーパワーを発揮するわけではなく、どこにでもいるごく普通の男性が力強く愛を貫く姿、病に立ち向かう女性がなくした愛の記憶を取り戻そうと奮闘する姿を、実話を基に描いた物語だ。そんなまっすぐにお互いを思い合う二人が、現実にこそ真の意味で強い人間が存在することを教えてくれる。平穏な毎日が覆されたとき真実の愛が試され、そして一度愛した人となら何度でも恋に落ちることを証明してくれた二人。愛と希望に満ちた二人の結婚式は、もう全力で泣くしかない!(編集部・香取亜希)

映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』は12月16日より公開

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幸福の名を持つ女性、その生命力に圧倒される!

わたしは、幸福(フェリシテ)
(C) ANDOLFI - GRANIT FILMS - CINEKAP - NEED PRODUCTIONS - KATUH STUDIO - SCHORTCUT FILMS / 2017

わたしは、幸福(フェリシテ)

 第67回ベルリン国際映画祭で銀熊賞審査員賞に輝いた本作は、コンゴで歌手として、シングルマザーとして生きるフェリシテ(=幸福を意味する名前)の物語。事故に遭った息子の手術費のため彼女は街を駆けずり回るが、その際別れた夫や以前お金を貸した人だけでなく、見ず知らずのお金持ちまで訪ねていく。先々でのやり取りで浮かび上がるのは、多くの人が貧困にあえぐコンゴの経済格差。世界中で問題になっている貧富の格差は、アフリカの大地も例外なく蝕んでいるのだ。そんな苛酷な現実下にある彼女を、カメラはクローズアップで映し出す。次第に瞳から精気が失われ、口を固く閉ざすフェリシテ。彼女がエネルギーの塊のごとく輝く前半の歌唱シーンがあるからこそ、その絶望の表情が胸に焼き付いて離れない。振れ幅の大きい役をパワフルかつ繊細に演じたヴェロ・ツァンダ・ベヤに終始圧倒される“女優映画”としても見応えがある一本だ。絶望で死んだように生きるフェリシテが、どう人生を再生していくのか? 注目の才能アラン・ゴミス監督が描く答えはじんわりと胸に染み入ると同時に、「幸福」の形を問いかけている。(編集部・吉田唯)

映画『わたしは、幸福(フェリシテ)』は12月16日より公開

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