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物語を振り返るエンドロール、そこだけで短編賞を授与したい

2021年10月11日 斉藤 博昭 キャンディマン ★★★★★ ★★★★★

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キャンディマン

ジャンル的にはホラーかもしれないが、ホラーに該当する衝撃シーンが、けっこうスタイリッシュな映像で演出されたりしてるので、怖さに抵抗がある人にも比較的、安心。かと言って物足りないわけでなく、鏡や窓の効果的使用、日常に降りかかる謎の現象など、恐怖演出のセオリーをきっちり見せてくれ、極上スリラーの味わいだ。

前作を頭に入れておいた方がベターだけれど、そうでなくても物語は把握できる。現代っぽく人種問題がテーマとしてせり出してくるものの、都市伝説、および主人公の不可解体験&試練という本道は崩れず、押し付けがましくないのも好印象。そのテーマもさりげなく込めたエンドロールは、まさにアートの極みであった。

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴:1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとしてさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況:昨年に続いてトロント国際映画祭はオンラインで参加。導入はエイリアンものの「Encounter」、国民的人気TVジャーナリストをレア・セドゥが熱演する「France」、「ダンケルク」の若手俳優たちが愛欲ドロドロを演じる「Benediction」などが記憶に。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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