トリロジーをしっかり継承した劇的“復活”劇

1作目の続きとの噂とは裏腹に、完全にトリロジーの続編。前3作のメタフィクション化にニヤリとしつつ、“自分は何者なのか?”というテーマの継承に嬉しくなる。
1作目の展開をなぞった作りで、前半のネオの苦悩の描写に時間を割き、きっちりラブストーリーに持って行く。もはや電話回線の時代ではない“通信”や、人類とマシンが共存する“現実”など、ディテールの凝り具合も面白く、前3作と同様にリピートして見たくなる。
ネオやトリニティの覚醒が後半に引っ張られる分、新キャラ、バッグスのアクティブな活躍が光る。続編が作られるなら、確固たる意志を持った彼女のアノマリー的覚醒を期待したい。