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どの時代にも、権力の脅威となるカリスマは現われる!

2022年5月25日 相馬 学 犬王 ★★★★★ ★★★★★

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犬王

 ジミヘンにTボーン・ウォーカー、M・ジャクソン、ベジャールなどをほうふつさせる、ロックと肉体表現が一体となった点に目を見張る。

 これらの洋的要素を、室町の世に置いて“和”に変換。映像自体はカラーだが、この時代の北山文化らしい水墨画的な淡い色あいも印象的で、表現者のストイシズムとリンクする。

 何より興味深いのは物語だ。虫のように殺された源平合戦の魂を集め、芸に変えて時代の寵児となる主人公たち。しかし権力はこの波を許さず、彼らは源平の亡霊たちと同様の末路をたどる。歴史は繰り返す。ならば、また権力を脅かすアートが出現するだろう。そんなロックなメッセージが聞こえてくる。

相馬 学

相馬 学

略歴:アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況:『ゴーストバスターズ アフターライフ』『ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ』『アイス・ロード』『マリグナント 狂暴な悪夢』他の劇場パンフレットに寄稿。布袋寅泰への取材をはじめ、最近は映画絡みで音楽アーティストに話を訊くことが多くなりました。

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