ADVERTISEMENT

過酷な競争社会の生み出した卑劣なモンスター

2015年8月18日 なかざわひでゆき ナイトクローラー ★★★★★ ★★★★★

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ナイトクローラー

 生活苦に追い詰められた貧しい若者が、殺人現場や事故現場のスクープ映像を撮る報道パパラッチとなり、あらゆる卑劣な手段を使って障害や邪魔者を排除しながら成り上がっていく。
 まるでハイエナのように他人の不幸を飯のタネにする主人公、報道倫理などお構いなしに彼から衝撃映像を買い上げて放送する地方テレビ局。恐らく不快に感じる向きも少なくないだろうが、しかし底辺の弱者である彼らにとって、それこそが現代アメリカの過酷な競争社会を生き抜く唯一の手段なのだ。
 辛酸を舐め尽くした末にモラル概念の崩壊した若者を演じるジェイク・ギレンホールが圧巻。あのゾッとするほど薄気味悪い眼力の強さに身の毛がよだつ。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとしてキャリア30年。TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。海外取材経験も多数。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況:最近は今さらながらK-POPのボーイズバンドにドハマり中。一番の御贔屓はMCNDですが、NCTやTREASUREも大好き。もちろんBLACK PINKとかITZYとかEVERGLOWとかガールズにも夢中です。

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

なかざわひでゆきさんの最近の映画短評

もっと見る

ADVERTISEMENT