勝手な予想を裏切るピュアなラブストーリー

2016年2月10日 山縣みどり キャロル ★★★★★ ★★★★★

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キャロル

P・ハイスミス原作だし、ケイト・ブランシェット演じるキャロルがまた二心ありそうだしで、事件待ちしていたら…。自分らしく生きようとする女性の心情が伝わる恋愛ドラマが展開されてびっくり。同性愛が悪だった50年代、周囲の不寛容にヒロインたちが苦悩する様が切ない。特に長らく抑制してきた本当の自分をテレーズとの出会いで解き放つキャロルの怒濤の変貌ぶりに引き込まれた。さすがはケイト様。彼女が開花する無邪気なテレーズ役のルーニー・マラとの掛け合いの裏にある思いの複雑さにうなる。T・ヘインズ監督が『エデンより彼方へ』でも見せた映像美へのこだわりは今回も健在で、役者陣が着こなす衣装や舞台美術からも目が離せない。

山縣みどり

山縣みどり

略歴:雑誌編集者からフリーに転身。インタビューや映画評を中心にファッション&ゴシップまで幅広く執筆。

近況:リオ五輪に向けて、イケメンなアスリートを探す仕事をオファーされてしまった。最近はモデル活動してるアスリートも多いのにびっくり。

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