オードリーへの切ないラブレターか!?

2016年2月21日 相馬 学 キャロル ★★★★★ ★★★★★

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キャロル

 保守主義に対するアウトサイダーの反抗。トッド・ヘインズが描く愛は、つねにそれを下地にしているが、このパトリシア・ハイスミスの原作も自分サイドに巧く引き寄せてみせた。

 リベラルな若い女性と上流マナーにウンザリしている人妻の関係が恋へと発展。道ならぬ関係をとおして社会の窮屈さが見えてくるのはヘインズ作品らしいところだが、これまで以上にラズストーリーの切なさに重きを置いている点が妙味。

 役者ではブランシェットもイイが、より印象的なのは相手役のルーニー・マーラ。聡明さと憂鬱がにじむ表情と、装いは若きオードリー・ヘプバーンとよく似ている。『噂の二人』へのオマージュか……と、ふと頭をよぎった。

相馬 学

相馬 学

略歴:アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況:『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』他の劇場パンフレットに寄稿。趣味でやっているクラブイベントDJの方も忙しくなってきました。

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