シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

おそらく今年一番の問題作にして大傑作!

  • 人間の獣性や暴力衝動をテロリズム的な回路で考察する事。これが初期から一貫する真利子哲也イズムである。今作は柳楽優弥らの逸材を得て、その主題を最もソリッドに体現した究極作となった。また『ゆとりですがなにか』等の怪演でも示すように、柳楽の佇まいは殺伐とした中に絶妙なユーモアを湛える。

    イデオロギーやモラルの枠外でゲームをくり返す――この自由意志のキャラ化には『ダークナイト』のジョーカーという先例があるが、本作はヒトという本能の壊れた動物の生理として描いた。監督は参考文献にホイジンガの『ホモ・ルーデンス』を挙げていたが、栗本慎一郎の『パンツをはいたサル』の世界でもある。向井秀徳の音楽も最高!

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森 直人

森 直人

略歴: 映画評論家、ライター。1971年和歌山生まれ。著書に『シネマ・ガレージ~廃墟のなかの子供たち~』(フィルムアート社)、編著に『21世紀/シネマX』『シネ・アーティスト伝説』『日本発 映画ゼロ世代』(フィルムアート社)『ゼロ年代+の映画』(河出書房新社)ほか。「朝日新聞」「キネマ旬報」「テレビブロス」「週刊文春」「週刊プレイボーイ」「メンズノンノ」「Numero TOKYO」「映画秘宝」などでも定期的に執筆中。

近況: 9月15日(金)19:30より、Mistletoe×PLANETS特別企画「情報環境は映画/音楽の快楽をどう変えるのか」にて、『ラ・ラ・ランド』をめぐって音楽ジャーナリストの柴那典さんと対談します(司会:宇野常寛さん)@会場:STRATUS TOKYO(外苑前)。※LIVE中継あり。執筆参加した『漫画+映画!』『新世紀ミュージカル映画進化論』『究極決定版 映画秘宝オールタイム・ベスト10』(洋泉社)が発売中です。

サイト: http://morinao.blog.so-net.ne.jp/

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