シネマトゥデイ

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ファイト・クラブ的な破壊の野性を柳楽優弥が不敵に不死身に体現

  • ディストラクション・ベイビーズ
    ★★★★

    殴る、蹴る、壊す。暴力礼賛ではない。内なる肉体の叫びにピュアだ。
    鑑賞する整然としたドラマではない。目撃する混沌としたアクションだ。
    ファイト・クラブ的な破壊の野性を柳楽優弥が不敵かつ不死身に体現する。
    同調して本能を開く菅田将暉の今っぽさ。小松菜奈には壁ドンではなく殴打がよく似合う。
    現代社会に突如として現れた喧嘩祭り的衝動。スマホとYouTubeが拡散する恐怖と興奮。
    動機や勝敗とは無縁のフィジカルな暴走は現実的な痛みを超え、あくまでも映画的だ。
    この調子で真利子哲也監督には、粋のいい俳優を起用して思う存分暴れまくり、
    この国の去勢された商業映画の世界を壊しまくってほしい。

⇒映画短評の見方

清水 節

清水 節

略歴: 映画評論家・クリエイティブディレクター|1962年東京生まれ|●著書に、「いつかギラギラする日 角川春樹の映画革命」、新潮新書「スター・ウォーズ学」(共著) ●WOWOW「ノンフィクションW 撮影監督ハリー三村のヒロシマ」企画制作で、国際エミー賞芸術番組部門、日本民間放送連盟賞最優秀賞、ギャラクシー賞奨励賞を受賞

近況: ●劇場パンフ「エイリアン:コヴェナント」映画評●映画.com特集「スパイダーマン:ホームカミング」「ベイビー・ドライバー」「幼な子われらに生まれ」●シネマトゥデイ短評●TOKYO FM「スカパー!日曜シネマテーク」●ニッポン放送「八木亜希子LOVE&MELODY」

サイト: http://eiga.com/extra/shimizu/

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