ダーク路線を本格払拭したスーパーヒーロー大集合のお祭り映画

いい意味でも悪い意味でもDC版『アベンジャーズ』。というか、やっていることは基本的に『アベンジャーズ』とほぼ変わらない。『ワンダーウーマン』でもその傾向はあったが、今回はDCユニバースならではのダーク路線を大きく軌道修正し、単純明快なファミリー向けエンターテインメントとして仕上げている。そこは恐らく好き嫌いの分かれ目になるはずだ。
ワールドプレミアを北京で行ったことからも、中国マーケットでの成功を視野に入れていることは明白。それゆえ、ありきたりな勧善懲悪の物語に落ち着いてしまった感も否めない。少なからず不満は残るものの、ひとまずスーパーヒーロー大集合のお祭り企画として楽しむべきなのだろう。