シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

日陰の人に焦点を当てる、詩的で私的な大傑作

  • ROMA/ローマ
    ★★★★★

    主人公は住み込みのメイド。彼女はネイティブで、雇い主の家族はメキシコ人ながら肌の色が白い。70年代のメキシコシティを舞台だが、このような格差、「隠れた人々」は、もちろん今も存在する。そんな彼女の日常を、優しい眼差しで、急ぐことなく緩やかに見つめていくのが、この映画。途中、当時、メキシコシティを揺るがせた事件がパーソナルな視点で描写されていくのも興味深い。まさに、キュアロンでなければ作れない、詩的で私的な、いつまでも余韻が残る大傑作だ。映像の美しさにも圧巻される。登場する男たちがみんな酷いのだが、自分も男でありつつそれをやってみせたのもまたかっこいい。

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猿渡 由紀

猿渡 由紀

略歴: 東京の出版社にて、月刊女性誌の映画担当編集者を務めた後、渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスターのインタビュー、撮影現場レポート、ハリウッド業界コラムなどを、日本の雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿する映画ジャーナリスト。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。

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