シネマトゥデイ

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確かに「サスペリア」とはこういう物語だ

  • サスペリア
    ★★★★★

     監督が発言している通り、リメイクではなく"翻案"。監督自身にとって「サスペリア」とは何なのかが描かれる。監督は自分が「サスペリア」の真髄だと捉えた部分を抽出し、それを発展させるのだ。その解釈は強引ではなく、確かに「サスペリア」とはこういう物語だと頷かせる説得力を持っている。
     監督が抽出したのは「"踊り"とは、"何と呼んだらいいのか分からないのでさまざまな名を持つあの強大な力"を宿らせる"器"である」という概念だ。前作はバレエだったが、今回はモダンダンスを踊る若い女性たちがそれに気づき、慄き、拒否したり受け入れたりする。踊りを「形」ではなく「動き」として捉えようとする撮影も効果を上げている。

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平沢 薫

平沢 薫

略歴: 映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」等で執筆。著作に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況: シリーズ「グラック・ミラー」中の1作、「ブラック・ミラー:バンダースナッチ」@Netflixがスゴイ。ストーリーの展開を視聴者が選択してドラマが展開するインタラクティブ・ドラマなんだけど、形式とモチーフの相乗効果が抜群。主人公がゲーム作者で同じようなゲームを作っていて、見ているこちら側もストーリーの迷路の中を彷徨うことに。

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