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リトル・フォレスト 春夏秋冬 (2018):映画短評

リトル・フォレスト 春夏秋冬 (2018)

2019年5月17日公開 103分

リトル・フォレスト 春夏秋冬
(C) 2018 Daisuke Igarashi / Kodansha All Rights Reserved.

ライター3人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4

中山 治美

美味しい空気と料理は人を輝かす

中山 治美 評価: ★★★★★ ★★★★★

都会に疲れた人が地方で英気を養う。癒し系映画の王道だ。
こういう作品を見る度に、映画『百万円と苦虫女』でヒロインが逃亡先の村人から突きつけられた言葉を思い出す。
「俺ら、お前ら癒すために農作業やってんでねえんだぞ」。
ご最も。都会人の論理だ。
だが 映画において、牧歌的な風景と女優は相性が良いから困ってしまう。
日本版で橋本愛が女優として一皮向けたように、自然を感じながら心を解放していくヒロインを体得していったキム・テリの魅力的なこと。
103分、彼女の一挙手一投足を追うだけで飽きない。
日本版と比較すると洗練された料理にコミカルな場面も増えてエンタメ度UP。
映画大国・韓国の職人技を見たり。

この短評にはネタバレを含んでいます
山縣みどり

自然を受け入れながら暮らす人生ってなんて素敵!

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

都会の生活に疲弊したヒロインが故郷でのスローライフで自分を取り戻す展開はファンタジー的ではあるが、見ていて「うらやましい」となるのも事実。母娘間の問題や恋愛の悩みなども描かれるが、これといった事件が起こるわけでもない。自然の流れや季節を大事にしながら日々の生活を営む主人公たちの田舎ライフは、ストレスフルな環境に生きる人に一種の潤いを与えてくれるはず。2部に分かれた日本版も大好きだったが、韓国版はあまり馴染みのない料理が次々に登場する点が興味深い。自家製マッコリやアカシアの花(なのかな?)の天ぷら、白菜のチジミなど実に美味しそうだし、ヒロインの料理の手際が実に素晴らしい。何度も見たくなった。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

「日本版」に負けず劣らずの韓国リメイク

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

2作に分けて四季を描いた橋本愛の「日本版」に比べ、あたりまえだが、物語がサクサクと進む。そのため、ほのぼのとした田舎暮らしの雰囲気や連作としての醍醐味は、若干失われた感もある韓国リメイク。とはいえ、蒸し餅やトッポギ、マッコリといった韓国の伝統料理だけでなく、幼馴染の男子の扱いが大きくなり、恋愛要素が強くなるなど、巧い具合にローカライズされていることで高評価。キム・テリ演じるじつは気が強いヒロインもいいが、「日本版」で桐島かれんが演じた自由すぎる母親とのエピソードでは、そのまとめ方だけでなく、あのムン・ソリが演じることによって絶妙なアクセントになっている。

この短評にはネタバレを含んでいます
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