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FREAKS フリークス 能力者たち (2019):映画短評

FREAKS フリークス 能力者たち (2019)

2020年1月12日公開 105分

FREAKS フリークス 能力者たち
(C) 2018 ABNORMAL DEFENSE FORCE INC.
なかざわひでゆき

『X-MEN』×『炎の少女チャーリー』=被差別者の怒り炸裂

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 フリークスと呼ばれる超能力者たちが迫害される社会。外の世界は危険だから一歩も出ちゃいけない!万が一の時は正体がバレないようウソをつけ!と父親から教え込まれ、差別はいけないけれど彼らは危険だから隔離しましょうと言いながら陰でフリークスを粛正する公権力に命を狙われる7歳の少女が、なぜ自分を偽って隠れなくちゃいけないの?という素朴な疑問を抱き、やがてその想いが激しい怒りへと変わり、ついには強大なパワーを持つ超能力者へと覚醒する。さながら『X-MEN』×『炎の少女チャーリー』。レイシズムの構造を物語へ巧みに投影しつつ、カタルシス溢れるエンタメ作品へと昇華した脚本・演出が見事だ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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