翔んだタックル大旋風 (2025):映画短評
今度のヒロインは「愛」にとり憑かれる
「野球」にとり憑かれた夫が見た世界を追体験したことで、自らが野球モンスターに変貌した小野峻志監督作『野球どアホウ未亡人』。その次回作となるのは、「愛」にとり憑かれた少女が猟奇殺人鬼を超える恋愛モンスターに変貌するラブストーリーである。古今東西の純愛モノで例えるなら、「愛と誠」で始まり、「オペラ座の怪人」を経て、「嵐が丘」で幕が下りる……と書いても意味不明と思うが、出口が見えなかった前作に比べれば、商業映画としてのストーリーテリングはしっかりしている。プロデューサーとして言わせてもらうなら、日大アメフト部の不祥事をパロディにしたバカ映画だと思って観ると、痛い目に遭います!
この短評にはネタバレを含んでいます






















