韓国映画に勝るとも劣らぬ未解決事件の映画化

2020年10月24日 くれい響 罪の声 ★★★★★ ★★★★★

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罪の声

40代以上ならトラウマな“キツネ目の男”事件が題材のリアルフィクションを、小栗旬と星野源W主演で映画化する意外性。序盤からテンポ良く、2人の抑えた芝居や隅々までこだわりを感じる配役から目が離せなくなる。それぞれ真相を追ってきた2人の対峙シーンは鳥肌モノだが、そこからのバディ展開で面白さが加速。これまで『いま、会いにゆきます』など、泣ける王道ラブストーリーのイメージが強かった土井裕泰監督だが、今回は原作を巧く整理しながら、去りゆく生命と生まれる生命を対比させた人間ドラマにまとめるなど、優しさ感じる野木亜紀子の脚色と相まって、韓国映画に勝るとも劣らぬ社会派エンタメに仕上げている。

くれい響

くれい響

略歴:1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では20年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況:『ハッピー・オールド・イヤー』『新解釈・三國志』『新感染半島 ファイナル・ステージ』『イップ・マン 完結』『追龍』『WAR!!!』『眉村ちあきのすべて(仮)』『プロジェクトグーテンベルク 贋札王』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。そのほか、「TV LIFE」にて中村倫也さん、「CREA WEB」にて伊藤沙莉さん、さなりさんなどのインタビュー記事が掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

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