隅々の配役までカンペキ!

2020年11月3日 中山 治美 罪の声 ★★★★★ ★★★★★

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罪の声

これが勢いにノる制作陣の手堅さと自信か。「アンナチュラル」「MIU404」と、事件に巻き込まれて人生を狂わされた人たちの情感を掬いとることに長けている脚本家・野木亜希子と原作の相性の良さは言わずもがな。強固な主演2人を据え、土井裕康監督らしいツウな俳優を適材適所に配したキャスティングにシビれる。その数たるや膨大だが、彼らが置かれた状況や人格が一目で分かるよう、衣装や美術など計算され尽くした細部に感嘆する。この物作りの真摯な姿勢は実在の事件をモデルにしていることへの配慮だけでなく、TBS系という報道機関が製作することの矜恃と反省も込められていのだろう。間違いなく今年を代表する傑作誕生だ。

中山 治美

中山 治美

略歴:茨城県出身。スポーツ紙記者を経てフリーの映画ジャーナリストに。日本映画navi、全国商工新聞、スカイパーフェクトTV(ぴあ)、BANGER!、朝日新聞webサイトおしごとはくぶつかん情報館内で「おしごと映画」を執筆中。いつの間にやら映画祭を回るのがライフワークとなっている。お気に入りはオランダ・ロッテルダム国際映画祭とスペインのサンセバスチャン国際映画祭。

近況:本サイトで「映画で何ができるのか?」と「ぐるっと!世界の映画祭」を連載中。また、編集に携わった塚本晋也監督・著「『野火』全記録」(洋泉社)、DVDマガジン「石原裕次郎シアター」(朝日新聞社)が発売中デス。ライフワークの旅の記録をまとめたブログはこちら。https://tabisutekaisyu.amebaownd.com

サイト: https://www.oshihaku.jp/series/00007

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