とにかく、ハチ公前パニックに尽きる!

2020年12月1日 くれい響 サイレント・トーキョー ★★★★★ ★★★★★

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サイレント・トーキョー

日本映画には必要といえる大作感に、それを99分という尺で仕上げた点では評価するが、あまりにミスリードを誘うキャラやセリフが多すぎる脚色に問題アリ。波多野貴文監督による『SP野望篇』の六本木ヒルズ・パニックを期待させる演出も、時折挿入される字幕などによって途切れ、なかなかノレないのも事実だ。しかも、キャラの人物像を掘り下げが浅く、演技派・実力派キャストの見せ場も薄れてしまった。渋谷ハチ公前のリアルな状況下からの、「これがカタストロフィだ!」と言わんばかりのパニック描写への流れは素晴らしいが、やっぱりモヤモヤが残ってしまう犯人の動機など、終盤にかけての尻つぼみ感は否めない。

くれい響

くれい響

略歴:1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では20年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況:『ハッピー・オールド・イヤー』『新解釈・三國志』『新感染半島 ファイナル・ステージ』『イップ・マン 完結』『追龍』『WAR!!!』『眉村ちあきのすべて(仮)』『プロジェクトグーテンベルク 贋札王』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。そのほか、「TV LIFE」にて中村倫也さん、「CREA WEB」にて伊藤沙莉さん、さなりさんなどのインタビュー記事が掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

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