ワーナーと組もうが、まったくブレない西川美和監督作

2021年2月9日 くれい響 すばらしき世界 ★★★★★ ★★★★★

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すばらしき世界

“生き別れの母親との再会を望む、元殺人犯に密着”という「ザ・ノンフィクション」好きにはたまらない導入。“生きづらさ”というテーマ的には、『ヤクザと家族』と被る部分も多いが、こちらはガッツリと日常的。ときに微笑ましく描かれることもあり、野次馬ノリで観ると、どんどん感情が揺さぶられ、ラストでタイトルの意味を噛みしめる。ワーナー・ブラザースと組もうが、まったくブレない安定すぎる西川美和監督作であり、キレたら誰も止めらない怪物キャラを演じる化け物俳優・役所広司の使いこなしも、さすがの一言。そして、ディレクター役の仲野太賀は言わずもがな、スーパー店長役の六角精児は助演男優賞ものだ!

くれい響

くれい響

略歴:1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では20年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況:『ハッピー・オールド・イヤー』『新解釈・三國志』『新感染半島 ファイナル・ステージ』『イップ・マン 完結』『追龍』『WAR!!!』『眉村ちあきのすべて(仮)』『プロジェクトグーテンベルク 贋札王』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。そのほか、「TV LIFE」にて北川景子さん×芳根京子さん、山﨑夢羽さん、安倍乙さん、「CREA WEB」にて渡部亮平監督などのインタビュー記事が掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

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