いろいろな角度から解釈できる不条理ホラー

2021年3月9日 くれい響 ビバリウム ★★★★★ ★★★★★

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ビバリウム

斬新な設定の面白さや目を見張る美術など、本作と同年にシッチェス映画祭に出品された『プラットフォーム』にも通じる、“世にも奇妙な”不条理ホラー。『エクソシスト』にも影響を与えたルネ・マグリットの絵画「光の帝国」からヒントを得た屋敷や奇声を発する子どもの存在など、マリオ・バーヴァ監督の『ザ・ショック』を思い起こすなか、ダリア・ニコロディばりにブッ壊れていく美人妻役のイモージェン・プーツは見どころだ。タイトルや住宅地の名称、エンドロールに流れるXTC「Complicated Game」まで、いろいろな角度から解釈ができるなか、最大のヒントは冒頭から不穏な空気を漂わせるカッコウの托卵といえる。

くれい響

くれい響

略歴:1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では20年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況:5月1日(土)新文芸坐オールナイト「香港アクション絆! ドニー・イェン&谷垣健治」にて、谷垣健治さんとトークショーやります!『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』『藍に響け』『裏アカ』『新感染半島 ファイナル・ステージ』『ハッピー・オールド・イヤー』『新解釈・三國志』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。そのほか、「TV LIFE」にて東出昌大さん&柄本時生さん、森川葵さん&秋田汐梨さん&萩原みのりさん、松本まりかさん、「EVIL A MAG」にてB.O.L.Tさん、「CREA WEB」にて上村侑さんなどのインタビュー記事も掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

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