一方通行の欲情を誘発するネット社会の現実。不快だけど必見

2021年4月22日 斉藤 博昭 SNS-少女たちの10日間- ★★★★★ ★★★★★

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SNS-少女たちの10日間-

マイケル・ムーア的に、相手をハメて悪を告発するスタイルだが、内容が内容だけに全編に異様な緊張感がとぎれず、終盤の修羅場まで一気の勢い。基本的に不快なシーンのオンパレードの中、一瞬、救われるドラマがあったりするし、弁護士や医師ら専門家のコメントが効果的で、全体の構成もうまい。相手側の男たちの顔のボカシが、目や口周りの表情がわかる程度なのも、リアルかつスリリングである。
未成年に対する誘発、強要が、ネット社会でどんどんイージーになっている現実は、わかりきったことだが、その闇は深すぎると実感。告発よりもセンセーショナルを優先させたような、やりすぎな演出も感じつつ、現代の問題を直視する意味では必見。

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴:1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況:例の接待問題で軽く話題になっている、洋画専門チャンネル「ザ・シネマ」で、4月に何回か放映される「ザ・シネマ レコメン道場」という新番組に出演しています。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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