別次元のダメ男が、マコノヒーの自由演技で憧れの人物に変貌?

2021年4月28日 斉藤 博昭 ビーチ・バム まじめに不真面目 ★★★★★ ★★★★★

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ビーチ・バム まじめに不真面目

「クズだけど才能がある」。こう形容される主人公の生きざまは、多くの人の心に潜む理想でもあると、本作を観ていると納得(錯覚?)してしまう。演じるM・マコノヒーの、自由で、(いい意味での)下品で、天才を気取ったダメっぷりはハマりまくっており、奇人に説得力を与える演技の見本という感じ。ただ、キャラクターの設定はどこか時代に取り残された「あだ花」のようで、全体にノスタルジックな寂しさも漂う。
能天気なストーリーに身を任せていると、意外な落とし穴があったりしつつ、そこも妙な笑いと軽さで演出され、主人公像だけでなく、映画の作りも自由なムード。そのあたりも大らかに受け入れられる人には、最高の時間になるかと。

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴:1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況:例の接待問題で軽く話題になっている、洋画専門チャンネル「ザ・シネマ」で、4月に何回か放映される「ザ・シネマ レコメン道場」という新番組に出演しています。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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