アクション映画のカタルシス、こうあるべきという至福のひととき

2021年6月4日 斉藤 博昭 Mr.ノーバディ ★★★★★ ★★★★★

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
Mr.ノーバディ

自分を「ノーバディ=何者でもない」と称しつつ、明らかにヤバいことしてきたような主人公。そんな冒頭から、サエない中年男がヒーローに変貌する展開を想像させるが、その想像を軽く上回るハード&ドラマチックな瞬間が何度も用意され、アクション映画の純粋な興奮に浸らせる“超拾いモノ”的快作。
日々のルーティンをきっちりこなし、家庭では理想の父親。テンポよく進む日常が、そのまま映画全体のスピードとノリを支配する。えげつないほど泥臭く、激しいシークエンスには、主人公の能力と、年齢による衰えが絶妙に計算され、ブラックなギャグ、脱力する余裕、驚きの作戦、そして名作へのオマージュと、あらゆる要素が過不足なく絡み合う!

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴:1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況:例の接待問題で軽く話題になっている、洋画専門チャンネル「ザ・シネマ」で、4月に何回か放映される「ザ・シネマ レコメン道場」という新番組に出演しています。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

斉藤 博昭さんの最近の映画短評

もっと見る

[PR]