円熟味あふれる演技合戦を堪能

2021年6月24日 くれい響 スーパーノヴァ ★★★★★ ★★★★★

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スーパーノヴァ

ほぼほぼ、2人の主人公の会話のみで淡々と進んでいく、まるで舞台劇のようなロードムービー。つまり、回想シーンがない構成だが、例えば地図派とカーナビ派の違いなどから、双方の関係性や過去がどんどん見えてくる。スタンリー・トゥッチが相手役に、20年来の親友であるコリン・ファースを独断で指名し、それだけ息の合った掛け合いを魅せてくれるからだ。まさに、円熟味あふれる演技合戦を堪能する一本であり、誰にも訪れるであろうシンプルな愛の物語。だからこそ、誰にでも届き、ファース自身がピアノで奏でるエルガーの「愛の挨拶」の旋律は沁みまくる。ただ、欲を言えば、もうひと捻りほしかった感はある。

くれい響

くれい響

略歴:1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では20年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況:『少年の君』『唐人街探偵 東京MISSION』『星空のむこうの国』『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』『藍に響け』『裏アカ』『新感染半島 ファイナル・ステージ』『ハッピー・オールド・イヤー』『新解釈・三國志』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。そのほか「シネマトゥデイ」にて山田孝之さん、菅田将暉さん&Fukaseさん、「TV LIFE」にて小川紗良監督、駒井漣さん、森田望智さん、恒松祐里さん、高杉真宙さん、池田エライザさん、水野勝さん、高岡早紀さん、「MOVIE WALKER」にて森川葵さん&秋田汐梨さん&萩原みのりさん、「EVIL A MAG」にてB.O.L.Tさん、「CREA WEB」にて和田琢磨さんなどのインタビュー記事も掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

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