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第67回ベルリン国際映画祭コンペティション部門18作品紹介(3/3)

第67回ベルリン国際映画祭

ベルリン国際映画祭

『ハブ・ア・ナイス・デイ(英題) / Have a Nice Day』

製作国:中国
監督:リュウ・ジェン

【ストーリー】 中国南方にある小さな街で建設現場作業員として働く青年が、恋人との関係を修復しようと、建設会社の社長から大金を奪って逃亡する。すぐに追っ手がかかり、次第に追い詰められていくが……。

【ここに注目】 中国初のインディペンデント長編アニメーション『ピアシング I』で監督デビューを果たし、各国の映画祭で絶賛されたリュウ・ジェン監督による長編アニメ。事件をきっかけに、複数の登場人物たちの人生が複雑に絡み合う様子をブラックユーモア満載で活写する。アニメ作品として本映画祭初の金熊賞に輝いた『千と千尋の神隠し』以来、アジアから2度目のコンペティション部門参加となる意欲作に期待がかかる。

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ベルリン国際映画祭
(C) REC Produtores & Ukbar Filmes

『ジョアキン(原題) / Joaquim』

製作国:ブラジル、ポルトガル
監督:マルセロ・ゴメス
キャスト:ジュリオ・マシャード、ヌヌ・ロペス

【ストーリー】 18世紀、チラデンテスという愛称で親しまれていたジョアキン・ジョゼ・ダ・シウバ・シャビエルは、ポルトガルの圧制からの独立を目指して仲間たちと共に蜂起を計画。だが、密告により情報が漏れてしまい、チラデンテスを含む首謀者たちは逮捕される。

【ここに注目】 ブラジルで脚本家としても活躍するマルセロ・ゴメス監督がメガホンをとり、ブラジル独立運動の先駆けとなった実在の人物・チラデンテスの姿に迫る歴史ドラマ。ポルトガルからの独立を目指した英雄として、今もブラジル国民に愛されているヒーローの波瀾万丈の人生を追いかける。コンペティション部門初登場の新鋭監督が、ラテンアメリカの映画大国ブラジルの意地を賭けて賞レースに挑む。

ベルリン国際映画祭
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『ミスター・ロン(原題) / Mr. Long』

製作国:日本、香港、台湾、ドイツ
監督:SABU
キャスト:チャン・チェン青柳翔

【ストーリー】 ナイフの使い手ロンは殺し屋として雇われるも、東京でのミッションに失敗。ヤクザに追われる身となる。誰も知る人のいない地方の街で生活を始めたロンは、新たな人生を踏み出そうとするが……。

【ここに注目】 日本の作品(香港ほかと合作)として唯一、コンペティション部門に選出されたSABU監督の新作は、ウォン・カーウァイホウ・シャオシェンなどの監督作品に出演するチャン・チェンが主演するアクション・ドラマ。フォーラム部門で上映された『MONDAY マンデイ』が国際映画批評家連盟賞とドンキホーテ特別賞を、『幸福の鐘』がNETPAC賞(最優秀アジア映画賞)を受賞しており、コンペティション部門は一昨年の『天の茶助』以来の挑戦となる。日本人キャストとして劇団EXILEの青柳翔も出演している。

ベルリン国際映画祭
(C) Oxwich Media Limited/ Adventure Pictures Limited

『ザ・パーティー(原題) / The Party』

製作国:イギリス
監督:サリー・ポッター
キャスト:パトリシア・クラークソンブルーノ・ガンツ

【ストーリー】 ロンドンのとあるタウンハウス(一戸建て風の共同住宅)、ジャネットとその夫は、彼女の昇進祝いのパーティーを開いていた。政治に関心を持つ多くの人々が集まる中、彼らの信頼関係や価値を揺るがす危機的状況が訪れ……。

【ここに注目】 『耳に残るは君の歌声』などで知られるポッター監督5年ぶりの新作は、イギリスの政治状況から着想を得た、アンサンブルキャストによるダークコメディー。物語は祝いの席から血が飛び散る惨劇へと展開するという。コンペティション部門への出品は、ジュード・ロウの女装が話題となった2009年の『レイジ(原題) / Rage』に続き2度目。

ベルリン国際映画祭
(C) Franziska Strauss
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『リターン・トゥ・モントーク(原題) / Return to Montauk』

製作国:フランス、ドイツ、アイルランド
監督:フォルカー・シュレンドルフ
キャスト:ステラン・スカルスガルドニーナ・ホス

【ストーリー】 ドイツの人気作家マックスは、新刊のPRと朗読会のためニューヨークへ行くことになり、妻のクララは数週間前から現地入りし準備を進めていた。かつての恋人レベッカと偶然に出会ったマックスは、ニューヨークの想い出の地モントークで会う約束をするが……。

【ここに注目】ブリキの太鼓』で世界的に知られるフォルカー・シュレンドルフ監督が、『アテネに死す』などの原作者マックス・フリッシュの「モントーク」を映画化。脚本をシュレンドルフと共に『ブルックリン』の原作を手掛けたコルム・トビーンが担当している。キャストは主人公の中年作家に『マイティ・ソー』などのステラン・スカルスガルド、かつての恋人に『イェラ(原題) / Yella』でベルリン国際映画祭主演女優賞を取ったニーナ・ホス。ドイツの巨匠シュレンドルフは本映画祭のコンペ部門に4度目の出品となる。

ベルリン国際映画祭
(C) WEGA Film

『ワイルド・マウス(英題) / Wild Mouse』

製作国:オーストリア
監督:ヨーゼフ・ハーダー
キャスト:ヨーゼフ・ハーダー、ピア・ヒアツェガー

【ストーリー】 音楽評論家の仕事をクビになった50歳のゲオルク。妻のヨハンナにそのことを打ち明けられずにいたが、ある日、学生時代の友人エーリヒに遊園地で遭遇。失業中のエーリヒとその恋人と行動するうち、ゲオルクは完全に道を踏み外してしまう。

【ここに注目】 ヨーゼフ・ハーダーはオーストリアを中心にドイツ語圏で絶大な人気を誇るコメディアン。俳優としても活動し、『デア・ユーバーファル(原題) / Der Uberfall』でロカルノ国際映画祭最優秀男優賞を受賞している。本作はそのハーダーにとって初監督作品であり、脚本と主演を兼任するコメディー映画。『ワイルド わたしの中の獣』などのオーストリアを代表する俳優、ゲオルク・フリードリヒなどが共演する。

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