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アルバカーキを舞台にした理由は?

ブレイキング・バッド
アルバカーキを舞台にしたのは西部劇の影響? 提供:Netflix

池田:時代背景としてはリーマンショックと同じ年の半年前に放送が始まっていて、アメリカの気分をリードしていたというか、今のアメリカってこうだよね、っていうメッセージが感じられる。

今:ウォルターががん治療を受ける際の保険の話なんかは、治療費が高くて治療が受けられないアメリカの医療制度の問題が見えてくる。ウォルターは高校教師の傍ら洗車場でバイトするじゃないですか。

池田:アメリカでは、国家予算で初めに削られるのが教育の予算だから、失業する教師がすごく多いんですよね。だから副業を持たなきゃやっていけない人は多いはず。その副業が麻薬製造っていうのは極端だけど、ホントとウソをうまく組み合わせている。あと、これまでアルバカーキを舞台にしたドラマってなかったと思うんですけど。

司会:なんでアルバカーキだったんですかね?

犬塚:アルバカーキは地方都市だけど、西部劇的な風景を入れたかったんじゃないですか。映像がちょっとアメリカン・ニューシネマ風でもあるんですよね。

池田:西部劇と言えばシーズン5の第6話で麻薬製造に必要なメチルアミンを盗むために、列車強盗するエピソードがあったでしょ。あれはまさに西部劇ですよね。昔、『大列車強盗』(1903)っていうサイレント映画があって、それをなぞったのだとしたらすごいと思う。

犬塚:映画からの引用は割と多いですよね。シーズン2でウォルターがソウルから「トム・ヘイゲン(『ゴッドファーザー』のファミリーの相談役・弁護士)が必要だろ」って言われるシーンとか、シーズン5の第3話でウォルターが息子と一緒にブライアン・デ・パルマ『スカーフェイス』(1983)を観ていたりとか。あれも主人公が麻薬王になる話だからなんでしょうかね。

池田:アメリカでは、このドラマはAMCというチャンネルで放送されているんですけど、AMCというのはアメリカン・ムービー・クラシックスの略で、元々は名作映画専門の局。だからこの局の視聴者を意識したのか、映画的なルックが目立ちますよね。

>次ページは、アンソニー・ホプキンス絶賛のクランストンの名演

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