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2016年 第73回ベネチア国際映画祭コンペティション部門20作品紹介(4/6)

第73回ベネチア国際映画祭

原作&リメイクものの意欲作

ベネチア国際映画祭
(C)TS Productions 4

作品名:『ア・ウーマンズ・ライフ(英題)/ A Woman’s Life』
製作国:フランス、ベルギー
監督:ステファヌ・ブリゼ
キャスト:ジュディット・シュムラジャン=ピエール・ダルッサン

ストーリー
1819年、フランス・ノルマンディー。デヴォー男爵の娘、ジャンヌは修道院で学び終えたばかり。大切に育てられたジャンヌはまだ若く、希望に満ちあふれていた。しかしジュリアン子爵と結婚して間もなく、夫がケチで乱暴で浮気性であることがわかり希望を失ってしまう。

ここに注目:
19世紀の作家、モーパッサンの「女の一生」が原作。『母の身終い』などの監督のステファヌ・ブリゼは、前作『ティエリー・トグルドーの憂鬱』で主演のヴァンサン・ランドンにカンヌ国際映画祭やセザール賞の男優賞受賞をもたらした。本作の主演に抜擢されたのは、フランスの国立劇場コメディ・フランセーズの舞台に立ち、2012年に『カミーユ、恋はふたたび』でセザール賞助演女優賞にノミネートされたジュディット・シュムラ

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ベネチア国際映画祭

金獅子賞(最優秀作品賞)

作品名:『ザ・ウーマン・フー・レフト(英題)/The Woman Who Left』
製作国:フィリピン
監督:ラヴ・ディアス
キャスト:チャロ・サントス=コンチョ、ジョン・ロイド・クルス

ストーリー:
オラシア・ソロモストロという女性がこれまで過ごしてきた人生の大半は、決して平坦な道のりではなかった。彼女は自分なりに日々の暮らしと何とか折り合いをつけてきたものの、その努力はなかなか報われずにいた。

ここに注目:
『北(ノルテ)ー歴史の終わり』(2013・日本劇場未公開)などで知られるフィリピンの鬼才、ラヴ・ディアス監督による人間ドラマ。トルストイの「コーカサスの虜」を原作に、思いがけず困難な暮らしを送ることになるヒロインの人生を描き出す。今年のベルリン国際映画祭で『ア・ララバイ・トゥ・ザ・ソロウフル・ミステリー(英題)/ A Lullaby to the Sorrowful Mystery』でアルフレート・バウアー賞に輝いた監督が満を持して放つ226分の大作。

ベネチア国際映画祭
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マルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人賞)(ポーラ・ビール)

作品名:『フランツ(原題)/ Frantz』
製作国:フランス、ドイツ
監督:フランソワ・オゾン
キャスト:ピエール・ニネポーラ・ビール

ストーリー:
第一次世界大戦直後のドイツ。婚約者のフランツを戦場で亡くしたアンナは深く悲しみ、日々墓地へ通っていた。ある日、フランツの墓でフランス人の青年、エイドリアンに会う。そのエイドリアンの来訪は、フランスとの戦争に敗れたドイツの小さな村に波紋を呼ぶ。

ここに注目:
『ふたりの5つの分かれ路』『しあわせの雨傘』に続き、本映画祭コンペ部門に出品するフランソワ・オゾン。本作はエルンスト・ルビッチ監督が1932年に発表した反戦映画の隠れた傑作『私の殺した男』のリメイクで、オゾンはモノクロの映像で撮影している。ドイツを訪れる謎めいたフランス人元兵士を演じるのは、『イヴ・サンローラン』でタイトルロールを演じた若手実力派のピエール・ニネ

>次ページは「摩訶不思議なストーリーテリングに酔う3本」

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