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ブータン 山の教室 (2019):映画短評

ブータン 山の教室 (2019)

2021年4月3日公開 110分

ブータン 山の教室
(C) 2019 ALL RIGHTS RESERVED
山縣みどり

グローバル化に直面する幸福度No1の国民が感じる幸せとは?

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

幸福度No1の国ブータンに押し寄せるグローバル化と伝統的価値観のせめぎ合いが反映された人間ドラマだ。主人公は携帯が手放せず、オーストラリアで歌手になるのが夢という今どきの青年教師。僻地ルナナの小学校に赴任させられた彼が「真の幸福とは?」と考える姿を追う。主要キャスト以外はルルナ村民で、 “未来に触れることができる人”と教師を尊敬し、目を輝かせて学ぶ子どもが本当に愛らしい。最初は「無理〜」と悲鳴を上げた主人公が止まる気持ちもわかる。もちろん家庭を顧みない父親もいるし、村は貧しい。それでも美しい大自然とともに生きる人々の純朴さは、私の汚れた心を浄化してくれた。

この短評にはネタバレを含んでいます
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